性能もバッテリーも妥協なし! 軽すぎる大画面ノート「Let'snote LX3」を試す(後編):Core i7+256GバイトSSD、そして18時間動作(2/2 ページ)
軽さを極めた大画面モバイル「Let'snote LX3」のレビュー後編は、ベンチマークテストで実力をチェックする。Let'snoteシリーズのウリであるバッテリー動作時間も確かめよう。
大容量バッテリーならば約18時間の動作も可能
モバイルノートPCに求められる長時間のバッテリー動作は、Let'snoteシリーズが注力し続けているポイントだ。Let'snote LX3は第4世代Coreでも低電圧版のUシリーズを使用していることもあり、バッテリー動作時間は大いに期待できる。
本機のバッテリーパックはS(3セル)とL(6セル)の2種類がある。それぞれ容量は3550ミリアンペアアワーと7100ミリアンペアアワーだ。SバッテリーとLバッテリーで大きさが変わらず、Lバッテリーを装着しても背面からはみ出さないのはうれしい。従来モデルよりもバッテリー容量も増加した点も見逃せない進化だ。
バッテリー動作時間はBBench 1.01(海人氏・作)を利用し、光学ドライブ非搭載モデルのCF-LX3NEXBRで測定した。PCを無線LAN経由でネットに常時接続し、「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」の設定でテストを行った。Bluetoothとキーボードバックライトはオンにし、電源プランは「バランス(ディスプレイ輝度40%)」を選択している。評価機のバッテリーはSバッテリーだった。
この条件で、バッテリー満充電の状態から残量5%で休止状態に入るまでの時間は約9時間3分だった。公称のバッテリー動作時間である約11時間30分には及ばないが、常時インターネットに接続してこれだけ持つならば、外出先の作業でバッテリーに困ることは少ないだろう。
容量が2倍のLバッテリーを使えば、おおよそ18時間はバッテリー動作する計算になる。連続使用で1日近く、もしくは日常的な使用でも2日間は使えそうだ。量販店モデルに付属するのはSバッテリーなので、Lバッテリーを手に入れるには別途購入(1万5750円)するか、直販のマイレッツ倶楽部モデルを選ぶ必要がある。
さらにバッテリー動作時間を延ばすならば、電源プランを変更するとよい。Let'snoteシリーズはパナソニック独自の電源プランを多数用意している。これらを使い分けることによって、よりバッテリーを効率的に使える。
ボディが大きく放熱に余裕があるためか、騒音や発熱もあまり気にならない。負荷がかかると左側面の排気口から風が吹き出すが、騒音レベルは約40デシベル(暗静音時32デシベル)程度、発熱も排気口付近がほんのりと温かくなるくらいで、キーボードやパームレストまで熱は伝わらなかった(環境温度26度)。
モバイルノートPCとして、ACアダプタが小型軽量なのも見逃せないポイントだ。本体サイズが40(幅)×101(奥行き)×28(高さ)ミリで、ケーブルを含めた重量は264グラム。光学ドライブ非搭載モデルならば、PCと合わせても約1.4キロと楽に持ち運べる。バッテリー動作時間が長いため、ACアダプタを持ち歩くことはあまりなさそうだが、長期の出張などで必要な際も負担にならない。
大画面ノートを本気でモバイルしたいなら好適
Let'snote LX3は他のLet'snoteシリーズと同様に、下位モデルでも20万円程度、上位モデルになれば30万円程度と他の一般的なモバイルPCに比べて高価だ。
とはいえ、モバイルノートPCに高い生産性を求めるならばLet'snoteは購入候補の筆頭となる。ストロークを確保した打ちやすいキーボードや、反射を抑えたノングレアディスプレイ、軽量かつ堅牢なボディによる高い信頼性、そして長時間動作のバッテリーなど、ビジネス用途に特化した仕様は他のモバイルノートとは一線を画している。
特に14型サイズのモバイルノートとなれば対抗製品が少なく、11型クラスのモバイルノートPC並みの軽さは他製品にはない強みだ。大画面の高性能なノートPCを外に持ち出して長時間バリバリ使いたい、と考えるならばLet'snote LX3は頭1つ抜けた魅力を備えるマシンだ。
関連記事
- 見た目と重さのギャップに驚く:14型で1.14キロ! 軽すぎる大画面ノート「Let'snote LX3」を試す(前編)
Let'snoteのラインアップに新しく加わった「Let'snote LX3」は、大画面ノートとモバイルノートの特徴を併せ持つ14型サイズのマシンだ。世界最軽量のボディは14型ノートを実用的なモバイルPCにしてくれるのか。 - 2013年PC秋冬モデル:14型ワイドで1.14キロの超軽量ボディを実現――「Let'snote LX3」
パナソニックの「Let'snote」に14型ワイド液晶ディスプレイを搭載する新シリーズが登場。光学ドライブ非搭載となる構成では約1.14キロとなり、14型ノートPCで世界最軽量とうたう。 - “世界最軽量”にこだわるパナソニック、14型「LX」シリーズ投入の狙いは?
パナソニックが「Let'snote」の秋冬モデルを発表した。目玉商品は14型の新モデル「Let'snote LX3」だが、新シリーズを投入するに至ったのはなぜか。製品発表会で説明された。 - 2013年PC秋冬モデル:CPUを“Haswell”に刷新、バッテリー動作時間を大幅強化――「Let'snote SX3/NX3」
パナソニックが「Let'snote」シリーズの2013年秋冬モデルを発表。基本性能を強化したほか、“Haswell”世代の低電圧版CPUを採用したことで、バッテリー動作時間が大幅に伸びている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.