「VAIO S11」はSIMフリーでPCユーザーを呪縛から解放するか?:独自SIMをチェック(3/3 ページ)
SIMロックフリー仕様と独自の格安SIMによって、モバイルノートPCの新たな可能性を示した「VAIO S11」。独自SIMの使い勝手をチェックする。
モバイル通信の呪縛からPCユーザーを解放する画期的なソリューション
今回はVAIO S11のLTEモデルでVAIO SIMを活用してみた。ノートPC自体が小型軽量かつ頑丈に作られており、第6世代Coreをはじめ先進のスペックを備えているうえ、VAIO SIMは専用ユーティリティで簡単に接続して快適に通信でき、LTE対応モバイルPCの便利さをあらためて実感した。独自の料金プランもPCユーザーにとっては、大いに共感できる内容だろう。
ただし、このプランも万能というわけではない。2年までのプランの高速モードにおける上限データ通信容量は、1カ月あたりに換算すると月2.67Gバイトと少なめだ(3年プランでは月あたり5.3Gバイト)。毎月ほぼ一定量だけ通信するユーザーにとっては他の業者のほうが向いている場合もある。もっとも、このような選択ができるのも、SIMロックフリーでドコモのバンドを幅広くサポートするVAIO S11のメリットだ。
実際に体験してみると、VAIO S11のSIMロックフリー仕様は実に身軽でよい。端末の更新タイミングを通信プランと切り離して考えるという、本来だったら当たり前のことが当たり前にできるのだ。プリペイド式で上限データ容量まで自由に使えるVAIO SIMの存在は、その身軽さをさらに魅力あるものにしている。
これまでの格安SIMは、通信キャリアのスマートフォン用プランに対抗するように設計されていて、PCでの利用はあまり考慮されておらず、正直なところ窮屈だったため、VAIO S11とVAIO SIMの組み合わせには特別な解放感がある。今後のモバイルノートPCのスタイルを変えるきっかけになり得る画期的なソリューションと言っても過言ではない。
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