東芝、30分充電で7時間動かせる12.5型2in1ノートPC「dynabook V」【画像追加】:2048段階の筆圧ペン、Thunderbolt 3も採用
「dynabook V」シリーズの新機種は急速充電に対応し、短時間の充電で長時間の駆動が行えるのが最大の特徴だ。
東芝クライアントソリューションは12月1日、12.5型の2in1ノートPC「dynabook V」シリーズ4機種を発表した。360度回転する液晶ディスプレイの機構により、ノートPCとしても筆圧ペン対応のタブレットPCとしても利用できる。2016年12月9日から順次発売する。
最大の特徴はバッテリー駆動へのこだわりだ。約17時間の長時間バッテリー駆動に加えて、独自の充電制御技術を採用した急速充電機能により、30分の充電で約7時間の駆動が行える(駆動時間の測定はJEITA 2.0)。バッテリーの状態をソフトウェアで監視しながら段階的に電流をコントロールすることで、内蔵リチウムポリマーバッテリーの劣化を抑える技術も備える。
本体サイズは299(幅)×219(奥行き)×15.4(高さ)mm、重量は約1099g。独自の配線ガイドラインを用いた基板設計、部品の配置を最適化する高密度実装技術、薄型化、軽量化、堅牢性を支えるシミュレーション技術を用いて、筐体の薄さ、軽さ、強さのバランスを最適化したという。例えば、使用時に手が置かれて高い負荷がかかるキーボードのパームレスト部には補強リブ構造を用いて、耐久性を向上しつつ、安定して入力できるようにしている。
基本スペックは、CPUに第7世代Core(開発コード名:Kaby Lake)、メモリにLPDDR3-1600 SDRAM、ストレージにSerial ATA SSDを採用。インタフェースはThunderbolt 3を1基備えており、付属のUSB Type-Cアダプター接続で1000BASE-Tの有線LAN、HDMI出力、アナログRGB出力、USB 3.1に対応し、電源供給のコネクターも兼ねる。その他、1基のUSB 3.0とヘッドフォン出力、有効約92万画素のWebカメラ、IEEE 802.11acの無線LANを搭載する。
タッチ対応の12.5型フルHD液晶ディスプレイ(1920×1080ピクセル)には、映り込みが少なく屋外でも画面が見やすいノングレアタイプを採用。液晶と表面ガラス(Corning Gorilla Glass 4)の間を隙間なく接着するダイレクトボンディングにより、光の乱反射を抑えつつ、アクティブ静電ペンでの手書き操作もペン先と表示位置のズレ(視差)が少なく行える。
アクティブ静電ペンは上位機のV82とV72に付属し、下位機のV62とV42では別売だ。2048段階の筆圧検知に対応し、芯径が1.0mmと細いペン先を採用する。
スピーカーは、ハーマン・インターナショナルと共同開発したharman/kardonステレオスピーカーを内蔵する。
キーボードは3段階に輝度が調整可能なバックライトを内蔵。約19mmのキーピッチ、約1.5mmを確保した。パームレストには左右ボタン一体型のクリックパッドを装備する。
OSはWindows 10(Anniversary Update適用済)」をプリインストール。Windows 10標準の生体認証機能「Windows Hello」にも対応する。V82は、薄型軽量ボディーで顔認証を実現するため、小型カメラモジュールを独自に開発して搭載した。さらに、全機種で指紋認証によるサインインが行える。
最上位機のV82はCore i7-7500U(2.7GHz/最大3.5GHz)、8GBメモリ、512GB SSDを搭載して実売価格は21万円前後(税別、以下同)の見込み。
上位2番手のV72はCore i5-7200U(2.5GHz/最大3.1GHz)、8GBメモリ、256GB SSDを搭載して実売価格は19万円前後の見込み。
ミドルレンジのV62はCore i5-7200U(2.5GHz/最大3.1GHz)、8GBメモリ、128GB SSDを搭載して実売価格は17万円前後の見込み。
エントリーのV42はCeleron(型番など詳細は後報)、4GBメモリ、128GB SSDを搭載して実売価格は15万円前後の見込み。
V82、V72、V62は2016年12月9日に発売、V42のみ2017年1月下旬に発売の予定だ。
実機画像など
純正の「Thunderbolt 3ドック」も参考出品されていた。インタフェースは正面にUSB 3.1 Type-C×2、USB 3.1 Type A×1、イヤフォンマイク端子を、背面にUSB 3.1 Type A×3、Ethernetポート(1000BASE-T)×1、Thunderbolt端子(本体接続用)×1、HDMI端子×2、DisplayPort×2(通常サイズ×1+Mini DP×1)、アナログRGB出力×1、電源入力×1という構成だ。海外では2017年3月の発売を予定しており、日本でも販売する方向で調整が進められている
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