Windows 10の「Microsoftストア」はフォント追加もSurface購入も可能に:鈴木淳也の「Windowsフロントライン」
「Windowsストア」という名称だったWindows 10のアプリストアは、「Microsoftストア」となり、より幅広く新機能を追加するためのハブとして生まれ変わろうとしている。
Microsoftが10月17日に一般向け配信を開始したWindows 10の大型アップデート「Fall Creators Update(1709)」では、新機能や機能強化の一環として、アプリストアもリニューアルしている。
これまではWindows OSで利用可能なアプリをはじめ、ゲームや動画、音楽などのコンテンツを提供する「Windowsストア(Windows Store)」アプリだったが、Fall Creators Update配信後には名称を「Microsoftストア(Microsoft Store)」アプリに変更し、デザインも改修している。
Microsoftは店名を変えただけでなく、より幅広く新機能を加えるためのハブとして、同ストアを活用することを考えているようだ。その手始めとして、欧文フォントの「Arial Nova」がMicrosoftストアからダウンロードできるようになった。
そもそもMicrosoftストア(旧Windowsストア)の狙いは、アプリの安全でシンプルな流通経路、容易な導入・更新の手段を確保しつつ、ソフトウェア開発者のオンライン流通でのマネタイズを容易にすることにあるが、フォントなどストアで取り扱うデータを拡充することで、これを推進する構えだ。
さらに今後のアップデートでは、Surfaceや周辺機器を含むハードウェア製品の取り扱いを正式に開始するなど、Microsoftストアの役割を拡大しようとしているようだ。ストアのメニューにそれらしい項目は見当たらないが、コマンドラインから
ms-windows-store://navigatetopage/?PageName=ShopSurface
と入力することで、MicrosoftストアアプリにSurfaceシリーズのデバイスとアクセサリーを販売するページが現れる。
現状でMicrosoftは本件に関してコメントしていないが、近いうちにリニューアルしたMicrosoftストアについて発表するとみている。
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