メーカー製ならではの丁寧な作り! レノボのゲーミングPC「Legion Y720 Tower」(Ryzen×RADEONモデル)を試す:画像・動画編集にも(1/3 ページ)
レノボ・ジャパンの「Legion Y720 Tower」シリーズは、最新CPUと最新GPUを組み合わせたWeb直販限定のタワー型ゲーミングPCだ。この記事では、RyzenとRADEONを搭載する「AMDモデル」の最上位構成をレビューする。
レノボ・ジャパンの「Lenovo Legion Y720 Tower」は、同社のWeb直販「レノボ・ショッピング」限定で販売しているタワー型ゲーミングPCだ。2月22日現在、Y720 TowerにはIntelのCoreプロセッサを搭載する「Intelモデル」と、AMDのRyzenプロセッサを搭載する「AMDモデル」が3機種ずつ用意されている。
この記事では、AMDモデルの最上位構成「90H9000FJM」(税込標準価格19万7640円)の実力を検証する。
今回レビューする「Lenovo Legion Y720 Tower(90H9000FJM)」(右)。ディスプレイ(左:Lenovo L24q-10)、キーボードやマウスはオプション。別途用意する必要がある
メンテナンスしやすいツールレス設計
Legion Y720 Towerのボディーで一番目を引くのは正面の「Y」ロゴだ。Legionシリーズのトレードマークともいえるこのロゴは、電源を入れると赤く光る。筆者の主観ではあるが、正面に広がるカーボン調のパターンと相まって、これがなかなかカッコ良い。
本体正面には5インチドライブベイが2つある。そのうち上部の1つにはDVDスーパーマルチドライブが搭載されている。
せっかくのハイエンドモデルなので、ここはBlu-ray Discドライブでも良かった気もするが、恐らくコスト面での兼ね合いからこのようになったと思われる。Blu-ray Discドライブが必要なら、別途購入して上部のドライブと換装するか、下部のベイに追設しよう。
タワー型ゲーミングPCといえば、内部のメンテナンスやパーツの交換も頻繁だ。その度にドライバーを取り出してパーツの交換……というのは面倒だ。
Legion Y720 Towerでは、「CRU(Customer Replacable Unit)」に指定されているハードウェア・パーツを保証規定の範囲内において自分で交換できる。本体内部のパーツにおいて、CRU指定されているものは以下の通り。※印の付いているものは、高スキルユーザー向けのCRUとなる。
- 光学ドライブ
- メモリーモジュール
- HDD/SSD
- グラフィックスカード※
- CPUクーラー※
- ヒートシンク※
- 電源※
- Wi-Fi/Bluetoothカード※
- CMOSバッテリー※
パーツを追加・交換する際にはボディーの一部を開ける必要がある。
その点、Legion Y720 Towerは「ツールレス設計」となっており、ボディー右側面のパネルやフロントベゼルを工具なしで開けられる。パーツも一部を除いて工具なしで取り付け・交換可能だ。「あれ、ドライバーどこやったっけ……?」と迷う必要は、基本的にない。
パネルを外すと、さまざまなパーツにすぐアクセスできる。ケーブルもキレイに取り回されているので、メンテナンスもしやすい。
先述の5インチベイの他に、本体内部には3.5インチHDDベイが2つある。今回レビューしているモデルでは、ここに2TBのHDDが1つ装着されている。レビューした個体では、Seagate製の「ST2000DM001」を搭載していた。
空きベイには装着用のアタッチメントがはめ込まれている。これを手持ちの3.5インチSerial ATA HDDに装着し、ベイに挿入し、ケーブルをつなげれHDDを簡単に増設できる。もちろん、この作業は“ツールレス”で行える。
先述のDVDスーパーマルチドライブ(光学ドライブ)も、ツールレスで着脱可能だ。
ゲーミングPCユーザーは、メンテナンスのために本体内部にアクセスすることが多い。ツールレス設計は大変ありがたいはずだ。
ただし、取り付け・取り外しに少し力が要る場面もある。けが防止も兼ねて、できる限り静電気防止手袋を着けて作業をすることをおすすめする。
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