米Appleは6月4日(現地時間)、世界開発者会議「WWDC 2018」(以下、WWDC18)で「macOS Mojave」を発表した。2014年にリリースされた「Yosemite」から2017年の「High Sierra」まで、カリフォルニア州の山岳からとった名前が4年間続いてきたが、2018年はMojave(モハーベ砂漠)。特に「砂漠の夜」を連想する「ダークモード」を搭載したのが目を引く。
ダークモードでは、ウィンドウやメニューバーなどユーザーインタフェース全体が暗い色調で統一され、中心にあるコンテンツがより見やすくなる。また、使用時間帯でデスクトップの壁紙が変わるダイナミックデスクトップ機能も加わっている。
この他、デスクトップに散乱しがちなファイルを同種のグループで自動的に整理する「Stacks」をはじめ、メタデータ(撮影したカメラの設定など)を含むファイルの詳細をサイドバーで確認できるFinderの新機能や、簡易編集が可能になったQuick Lookの強化など、ファイル管理の利便性も向上している。
また、Web上の範囲を選択してアニメーションを録画できるようになった新スクリーンショットや、iPhoneやiPadで撮影した写真をMac上の選択範囲に即座に取り込める「Continuity Camera」の他、News、Voice Memo、Home Appなど「iOS 12」で追加されたアプリも搭載した。
さらにWebブラウザ「Safari」のプライバシーとセキュリティ機能が強化され、ユーザーにターゲットした広告がWeb上で繰り返し表示されるような(広告主による)追跡を防止できるようになった。
macOS Mojaveは、デベロッパープレビュー版が同日より、パブリックβ版が6月下旬、正式版が今秋に無料でリリースされる予定だ。
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