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「HomePod」の音楽再生機能はどうだ? 試して分かったライバル機との違い山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/3 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はApple「HomePod」について、セットアップから音楽再生回りの機能をチェックする。

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 2019年8月、Appleのスマートスピーカー「HomePod」の国内販売が開始された。既にこの分野はAmazon EchoやGoogle Homeなどの先行組が激しく争っており、Appleはいわば後発となる。また米国などでリリースされてから今回の日本発売まで約1年半が経過しており、周回遅れの感は否めない。

 最も実際に使ってみると、他社製品にはない特徴もあり、なかなか面白いモデルという印象だ。今回はメーカーから借用した機材を元に、前編ではセットアップから音楽再生機能回りを、後編では家電製品のコントロールを中心とした機能をチェックしていく。


Appleのスマートスピーカー「HomePod」。今回紹介するスペースグレイの他にホワイトもある

ボタン類を省いたボディーで横幅はあるが高さは平均的

 まずはパッケージや外観を見ていこう。

 パッケージに封入されているのは、本体と取扱説明書一式のみだ。本体直付けの電源ケーブルは太く、まるで掃除機などの家電製品のようだ。2ピンタイプの電源ケーブルが本体直付けであることからも、海外版をそのまま持ってきたわけではなく、日本向けにハードウェアをカスタマイズしていることが分かる。

 とかく「巨大」という印象が強い本製品だが、実際に大きいのは横幅(142mm)だけで、高さ(172mm)はEchoやEcho Plus、Google Homeなど他社のスマートスピーカーとほぼ同等だ。少なくとも写真から受ける印象よりは、ずいぶんとコンパクトに感じられる。ただし、重量は約2.5kgとかなりのヘビー級だ。

 本体には電源ボタンや端子類がなく、背面から電源ケーブルが伸びているのを除けば、ボディーの前後/左右を特定できる要素がまるでない。天面部は音量調整などを行うタッチパネルを備えるが、こちらも一切の凹凸がないため、電源を入れて「+」「−」が表示されない限り、本体の前後は判断できない。

 他社のスマートスピーカーでは、外部スピーカーを接続するためのコネクタを搭載する他、Bluetoothスピーカーを接続できる製品も多いが、本製品はそれがない。それだけ内蔵のスピーカーの性能に自信があるということだろう。


HomePodの外箱。いかにもApple製品という意匠だ

付属品は本体と取扱説明書一式のみ

取扱説明書はサンプルの音声コマンドなどが掲載された、スマートスピーカーとしてはよくある内容だ

電源ケーブルは本体にじか付けとなっている。ちなみにファブリック素材はGoogle HomeやEchoシリーズと比べるとかなり目が粗い

500mlペットボトルとのサイズ比較。横幅は広いが、背はそれほど高くない

サイズの比較。左から本製品、Echo Plus、Echo

サイズの比較。左から本製品、Google Home、Clova WAVE

天面はタッチパネルになっている。セットアップが完了すると音量調整用の「+」「−」が表示されるが、この時点ではここだけ見ても本体の前後左右は分からない

 次のページでは、セットアップの手順を見ていく。

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