Windows 10の次期大型アップデート「19H2」こと「November 2019 Update」はいつ提供されるのか:Windowsフロントライン(2/2 ページ)
Windows 10に次期大型アップデートは、「November 2019 Update」としてリリースされるようだ。また、Chromium EdgeやWindows 7の延長サポート終了についての話題もチェックする。
Chromium Edgeの正式リリースが近付く
前述したボーデン氏のツイートに書かれていた、もう1点の情報に「新しいEdgeは20H1のRTMのタイミングでWindowsに含まれている」というものがあるが、このあたりの話は以前のChromium Edgeの記事でも触れた通りだ。
現在のところ、Chromium Edgeと従来のEdgeは別個に存在しており、Fast Ringで提供されている本稿時点の最新ビルドの「Build 19002」においても、統合の様子は見られない。一方で安定版のChromium Edgeのリンクが提供されているという話も出るなど、2020年半ばの20H1の正式リリースまでのいずれかのタイミングには、標準ブラウザがChromium Edgeに置き換えられているのではないかと考えている。
Windows 7の延長サポート終了まで3カ月を切る
Microsoftは10月15日(米国時間)、Windows 7の延長サポート終了日となる2020年1月14日まで3カ月を切ったことを受け、「Windows 7 Pro」ユーザーを対象にした乗り換え案内を開始した。
元々は2019年4月にWindows 7 Homeユーザーを対象に告知を兼ねたメッセージで案内を出していたもので、これがProにまで対象が拡大されたものとなる。このサポート終了通知の告知はWindows 7だけでなく、やはり同年10月13日にサポートが終了するOffice 2010ユーザーに対する告知も含んだものだが、それだけのユーザーが旧環境で利用を続けていることを示したものだろう。
こうしたユーザーは組織の規模の大小を問わず存在しており、その中でも特に一斉移行が難しい大規模ユーザーを対象にした「Windows 7 Extended Security Updates(ESU)」という有償サポートプログラムを3年限定でMicrosoftは提供している。
ESUの提供にかこつけ、Windows 10 Enterprise E5、Microsoft 365 E5、Microsoft 365 E5 Securityといった有償サブスクリプションへの誘導策の1つとして、同サービスを利用するユーザーに1年間無償でESUを提供するプロモーションも実施している。
またさらに新しい施策として、10月15日(米国時間)には中小企業にもESUを提供するプログラムを発表している。
具体的には従来まであったESUの提供対象の縛りをなくしたもので、Windows 7 Proを運用する全ての組織はMicrosoftのCSP(Cloud Solution Provider)を通じてサービスを購入できる。もっとも、ESU自体は決して安くない費用のため、社内の全てのWindows 7クライアントを延命させるとうよりは、特定業務やアプリケーションのために旧環境を維持する必要があるケースで、短期間だけ“時間稼ぎ”を行うためのものだと考えていた方がいい。
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