第10世代Coreの実力をおしゃれなノートPC「VivoBook S15」で試す:Windows 10時代のノートPC選び(1/3 ページ)
ASUSが、新たに第10世代Core搭載のカラフルなノートPC「VivoBook S15」シリーズを投入した。その実力を見ていこう。
ASUS JAPANが発表した「VivoBook S15」(S531FA)は、Intelの第10世代Core i7/Core i5を搭載する最新ノートPCだ。同社のZenBookシリーズよりも、より親しみやすいデザインを取り入れているのがVivoBookシリーズの特徴となる。
第10世代のCoreプロセッサには、10nm製造プロセスを用いる開発コード名「Ice Lake」と、現行のデスクトップPCと同じ14nm製造プロセスとなる「Comet Lake」の2種類があるが、今回レビューするVivoBook S15は、Comet LakeのCoreプロセッサを搭載するモデルだ。
Comet Lakeの第10世代Coreプロセッサを搭載
ちなみにIce LakeのCoreプロセッサでは、内蔵グラフィックス機能として「Iris Plus Graphics」が採用されており、以前の「Intel UHD Graphics 620」よりも強化されているのがポイントだ。以前開催された同社のイベントでは、1080p画質でのゲームにおけるフレームレート比較が紹介され、Iris Plus Graphicsであれば高解像度は望めないものの、設定を低くすればゲームをプレイできる、としていた。
このVivoBook S15はComet Lakeの第10世代Coreプロセッサのため、残念ながら上のイベントで紹介されたグラフィックス性能を出せるというわけではないが、第10世代の実力を少しだけ垣間見るのにはよいかもしれない。そこで人気のバトルロイヤルゲームである「フォートナイト」をお題に、フレームレート測定をしてみる。
その前に、VivoBook S15のスペックなどを確認しておこう。
VivoBook S15のスペックだが、CPUには4コア8スレッドのCore i7-10510U(1.8GHz〜4.9GHz)を採用する。グラフィックス機能はIntel UHD Graphicsを利用しており、外部GPUは非搭載だ。メモリは16GBで、ストレージは512GBのNVMe SSD(PCI Express 3.0x2接続)と1TBのHDD(5400rpm)が搭載されている。なお、下位モデルはCPUが4コア8スレッドのCore i5-10210U(1.6GHz〜4.2GHz)、メモリが8GBとなる。
狭額縁の液晶ディスプレイは15.6型のノングレア液晶(視野角は上下/左右とも約170度)で、画面解像度は1920×1080ピクセルだ。エルゴリフトの採用により、液晶ディスプレイを開くとキーボード面が約3度傾斜するので、タイピングのしやすさと放熱性能を高める工夫が施されている。
上部にはWindows Hello対応の赤外線カメラも内蔵済みで、1度登録すればスムーズなログインが可能だ。
キーボードは103日本語キーボードだ。右側にはテンキーもあるので、数値入力が多いビジネス用途として使うには便利だ。テンキー周囲のキー配列も考えられており、カーソルキーとテンキーが干渉して「0」キーがテンキーの真ん中に配置されることなく、「1」キーの下にあるのはとても入力しやすい。
その代わりEnterキーが小さくなっているが、これはあまり大きな問題ではないだろう。キーボードのキーピッチは約18.75ミリ、キーストロークは約1.4ミリだ。キートップは中心部分が少しくぼんでおり、その深さは0.15ミリとなっている。またイルミネートキーボードなので、薄暗いところでも打ちやすい。
VivoBook S15では、電源ボタンがDeleteキーやBackSpaceキーから離れているのもポイントだ。というのも、以前に評価した「ZenBoook 14」では電源ボタンの左と下にDeleteキーやBackSpaceキーが配置されていて、間違って押してしまうことがしばしばあったのだ。ZenBook 14とは本体サイズが異なるので同じ評価はできないが、本体サイズが変わったとしてもこの方向性を維持してもらいたいと思う。
次のページでは、VivoBook S15ならではの特徴を見ていこう。
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