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画面が大きいだけじゃない! 進化しまくりの「Google Nest Hub Max」を使ってみた山口真弘のスマートスピーカー暮らし(4/4 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は、国内販売が開始された「Google Nest Hub Max」を紹介する。

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意外と使えるライブビュー機能

 もう1つは、本製品のカメラを用いて、外出先から自宅内の様子をモニタリングする「ライブビュー」機能だ。本製品をディスプレイとしてではなく、監視カメラとして使う機能である。

 このモードがオンになっている状態で、スマホのGoogle Homeアプリで「カメラ」を選べば、外出先から自宅内の様子を見ることができる。リビングに設置しておき家族の帰宅状況を確認したり、あるいは照明がきちんと消えているかを確認したりといった用途に使える(もし照明がオンになったままならば、スマートホーム機能を使ってリモートで消せばよい)。

 現段階では単に「外出先からすぐ見られる」というだけで、暗視機能があるわけでもないのだが(その割にかなり明るい)、部屋の中の様子を外出先から見られるだけで十分に価値はある。画角もネットワークカメラ並みに広い(127度)ので、壁際に設置すれば、室内のかなり広い範囲を捉えられる。前述のビデオ通話のようなデジタルズーム機能はないが、目的を考えると広角撮影に特化していて当然だろう。

 なおこうした機能につきものなのが、たとえ相手が家族でも、外出先から知らぬ間に行動を見られるのは気持ち悪いという意見だ。そのため本製品は、モニタリングが可能な時は、本体正面カメラ横のLEDが緑色に点灯する仕組みになっている。これが点灯していれば、リモートで見られる状態になっているということで、心構えができるというわけだ。

 ちなみに、ライブビューが利用可能な時は「点灯」、実際にライブストリームを表示している時は「点滅」するので、誰かが見ていることはすぐに分かる。これらの設定はオフにしたり、挙動を変更したりすることはできないので安心だ。どうしても気になる時は、本体側でカメラにカバーをかけてしまえば済む。

Google Nest Hub Max
ライブビューをオンにしていると、画面上部カメラ横のLEDが緑に光る。点灯は利用可能、点滅は利用中(=誰かに見られている状態)を表す
Google Nest Hub Max
スマホアプリを経由して、本製品を設置した部屋の様子を外出先から見ることができる

プラスアルファの機能が秀逸。価格なりの価値はある

 以上のように、単に「画面が大きいモデルを追加しました」だけでもおかしくなかった本製品だが、新機能がてんこ盛りで驚かされる。カメラを搭載していなかったGoogle Nest Hubに比べると、できることは大幅に増えており、使い方によっては全く別の製品のように感じられる。

 そもそもGoogle Nest Hubは、音声がテキストで画面に表示されること、ヒントの表示がわずらわしくないといった特徴があり、同じく画面付きのEcho Showに比べて、筆者の評価は高い。今回のGoogle Nest Hub Maxは、従来モデルの特徴を受け継ぎつつ、さらにプラスアルファの使い方が可能になっているだけに、さらに評価は高くなる。

 価格は税込み2万8050円と、7型のGoogle Nest Hub(同1万5400円)の約2倍だが、今回見てきたように機能は本製品の方が圧倒的に豊富だ。予算的に問題がなく、また設置場所に折り合いさえつくようであれば、本製品を選ぶことをお勧めする。

 唯一、個人的な不満点としては、本体側である程度の設定変更が行えるEcho Showと異なり、本製品は設定変更のたびにスマホアプリを立ち上げなくてはいけないことだ。Googleアシスタント関連の設定は他のデバイスと共有するだけに難しいとしても、本製品そのものの設定は、本体の画面上でもある程度できるようになってほしいと思う。

Google Nest Hub Max
こちらはEcho Showの設定画面。スマホアプリを使わずに本体側でかなりの項目が設定可能だ
Google Nest Hub Max
一方の本製品はというと、一部の項目を参照できるだけ。ここで表示されているWi-Fiにせよデバイス名にせよ、この画面から変更できない
Google Nest Hub Max
既存のGoogle Homeファミリー。共通の意匠ゆえ、ファミリーの製品だとすぐに分かる
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