USB Type-CとHDMIで仕事もゲームにも大活躍なACアダプター「GENKI Dock」を試す:これは仕事で使える!(1/3 ページ)
クラウドファンディングサイトでプロジェクトが進行中の「GENKI Dock」は、USB Type-CやHDMIの各端子を備えた小型なACアダプターだ。試作機を入手できたので、いろいろと試してみた。
ポータブルゲーム機「Nintendo Switch」を、出先で大型ディスプレイにつなぐ――それを比較的容易に実現できるデバイス「GENKI Dock」のプロジェクトが、クラウドファンディングサイト「Makuake」で進行している。
Nintendo Switch ドックを持ち運びたい! を実現する
携帯してどこでも遊べるNintendo Switchは、付属の「Nintendo Switch ドック」を経由することで簡単にTVやディスプレイに接続し、大画面でプレイできる。友人宅、オフィス利用できるようなカラオケボックスなどにHDMI入力のできるディスプレイがあれば、自前のNintendo Switchを大画面で遊ぶことも可能だ。とはいえ、Nintendo Switch ドックはサイズが約173(幅)×104(奥行き)×54(厚さ)mmと大きく、携帯するのには適していない。
そんな不便さを解消するために生まれたのが、GENKI Dockだ。本製品は、ACコンセントに直接挿すUSB充電器のような形をしている。それぞれUSB 3.1規格のUSB Type-C、USB Type-Aポート、HDMI出力ポートという3つの端子を搭載している。
USB Type-Cポートは最大30WのUSB Power Delivery(USB PD)による電源出力に対応している。ここにNintendo Switchに接続し、このドックにあるHDMI出力ポートを外部ディスプレイなどにつなげば、Nintendo Switchを充電しながらゲームを楽しめる。つまり、Nintendo Switch ドックの機能を持ちながら、ボディーを大幅にコンパクトにしたというわけだ。
驚くほどコンパクトでゲームだけでなくPCにも活用できる!?
GENKI Dockのサイズは約33(幅)×60(奥行き)×44(高さ)mm、重量は約70gと、面積だけ見ればクレジットカードサイズより小さく、ポケットにも楽々と収まる。本家のNintendo Switch ドックと比べれば、いかにコンパクトにできているかが分かる。しかも、Nintendo Switch ドックとは異なり、ACアダプターを別に持つ必要もない。
ちょっとしたモバイルPCも充電できるようなUSB PD対応ポートを搭載していながら、このサイズを実現できたのは、次世代半導体と呼ばれる窒化ガリウム(GaN)を採用しているからだ。電気抵抗が低いゆえ発熱量も少なく、熱対策のためにボディーを大きくする必要がない。
Nintendo Switch ドックが、本体とACアダプター、ハイスピードHDMIケーブルのセットで9878円(税込み、以下同)なのに対し、GENKI DockはMakuake早割で6600円、一般販売予定価格も8680円とサイズ面だけでなく価格面でも懐に優しい。
「コンセントさえあれば、充電も大画面に出力もできる」とあっては、PC USERとしては手持ちのPCで試さないわけにはいかないだろう。早速、愛用のLAVIE Pro Mobileで試してみた。
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