ヨドバシAkibaも一時休業――シャッターが降りるアキバ電気街:古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)
緊急事態宣言から10日が過ぎた日中のアキバ。シャッターを閉めたままのショップは先週よりも確実に増えているが、人通りにはあまり変化が見られなかった。
現在のアキバは、日を追うごとに臨時休業する店舗が増えている状況だ。ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaは、ネット注文の受け渡し業務を除いた通常営業を全面的に休止、オリオスペックも店舗業務を一旦ストップしてネット通販のみに絞った活動にシフトした。
ヨドバシもオリオも店舗営業ストップ、開いている店も営業時間を短縮
中央通りもパーツショップ密集エリアも、シャッターが降りたままの店舗が目立ち、開いている店舗の軒先にも営業時間短縮の告知が貼られている。また、店内に入ると、レジ上にひまつ防止の透明シートが貼られていたり、床にレジ待ちで並ぶ位置を指定する案内が追加されたりしていた。
あるショップは「(透明シートは)今週はやらないとマズいという雰囲気になって急いでこしらえました。マスク着用もそうですが、空気的に任意から義務に切り替わるタイミングがあるんですよね。そこを読み間違えるといけないので気を張っています」とこぼす。
その一方で、街を行き来する人の数は先週と比べて同程度か、あるいは少し増えているように感じた。ちなみに、メイド喫茶のビラ配りも先週より少し多く目にした。
それについてテクノハウス東映は「(取材日である)今日が金曜日だからというのがあるのかもしれません。木曜日までは先週と比べてもかなり少ない印象でしたが、週に1回の通勤を金曜日にする人が多いみたいで。実際、今日は『久々にアキバに来たから』と買い物される方が多いです」と教えてくれた。
ただ、どこのショップでも何となく店を見て回るといった人は少なく、目的のものを購入するというパターンが中心になっている様子だ。パソコンSHOPアークは「欧米に流れる分が日本に入ってきたりして、今のところ仕入れは予想以上に安定しています。とはいえ、この先どうなるかはやはり不透明ですね」と話していた。
関連記事
- アクションカム、無線LANアダプタ、電源タップ……アキバで人気急増のテレワークアイテム
アキバのPCパーツショップの売れ筋が、緊急事態の様相を深めてきている。動きの激しいアイテムは、どこのショップもテレワークに関連したものだった。 - 緊急事態宣言で変わりゆくアキバ電気街の様子
東京都や大阪などを中心に緊急事態宣言が発令されて以降、秋葉原電気街の様子は明らかに変わった。休業する店舗が大幅に増え、往来を行き交う人がはっきりと少なくなっている。 - 第10世代Core i7搭載のNUC「NUC10i7FNH」がデビュー!
テレワーク需要で即使えるPCが求められるようになったタイミングで、IntelからFrost Canyon世代のNUCが登場した。他にも、Corsairの光らない強CPUクーラーやGDDR6搭載のGTX 1650カードなどが店頭に並んでいる。 - Webカメラやヘッドセットが急に枯渇!――テレワーク需要の爆発
アキバのPCパーツショップで、にわかにWebカメラとビジネス向けヘッドセットの在庫が薄くなっている。10万円台以下のノートPCのまとめ買いもここ1週間で始まったという。 - 臨時休業や営業時間縮小が続出、週末特価も声を大にできない電気街
東京都の外出自粛要請から、今週土日の営業を自粛するショップや営業時間を短くするショップが複数見られる。金曜日の時点で街は特殊な空気に包まれていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.