Intelがデスクトップ向け「第10世代Coreプロセッサ(Comet Lake)」を発表 シングルコア性能に重点:新チップセットも同時リリース(2/2 ページ)
Intelが、第10世代Coreプロセッサ(Comet Lake)のデスクトップPC向け製品をリリースした。競合製品と比べると、最大クロックや1コア当たりの性能を重視する姿勢を示している。新プロセッサ向けの新チップセットも2種類登場する。【画像差し替え】
エントリー向け(Pentium Gold、Celeron)
エントリー向け製品は、「Pentium Gold」「Celeron」ブランドで展開される。参考販売価格は42ドル(Celeron G-5900、約4500円)から86ドル(Pentium Gold G-6600、約9200円)となる。
製品のラインアップは以下の通り。全てGPUを内蔵しており(※)、TDPは58Wとなる。
(※)○印が付いているものは「UHD Graphics 610」を内蔵。付いていないものは「UHD Graphics 630」を内蔵(以下同)
- Celeron G-5900(3.4GHz、2コア2スレッド)○
- Celeron G-5920(3.5GHz、2コア2スレッド)○
- Pentium Gold G-6400(4GHz、2コア4スレッド)○
- Pentium Gold G-6500(4.1GHz、2コア4スレッド)
- Pentium Gold G-6600(4.2GHz、2コア4スレッド)
省電力プロセッサ
型番末尾に「T」の付く省電力プロセッサは、エントリーからハイエンドまで幅広くラインアップしている。Core i7/i9はTurbo Boost Max Technology 3.0にも対応する。 参考販売価格は42ドル(Celeron G-5900T)から439ドル(Core i9-10900T、約4万7000円)となる。
製品のラインアップは以下の通り。全てGPUを内蔵しており、TDPは35Wとなる。最大クロックが2つ記載されている場合は、前者がシングルコア時、後者がマルチコア時の値だ。
- Celeron G-5900T(3.2GHz、2コア2スレッド)○
- Pentium Gold G-6400T(3.4GHz 2コア4スレッド)○
- Pentium Gold G-6500T(3.5GHz 2コア4スレッド)
- Core i3-10100T(3G〜3.8GHz/3.5GHz、4コア8スレッド)
- Core i3-10300T(3G〜3.9GHz/3.6GHz、4コア8スレッド)
- Core i5-10400T(2G〜3.6GHz/3.2GHz、6コア12スレッド)
- Core i5-10500T(2.3G〜3.8GHz/3.5GHz、6コア12スレッド)
- Core i5-10600T(2.4G〜4GHz/3.7GHz、6コア12スレッド)
- Core i7-10700T(2G〜4.5GHz/3.7GHz、8コア16スレッド)
- Core i9-10900T(1.9G〜4.6GHz/3.7GHz、10コア20スレッド)
新チップセットの概要
Intel 400シリーズチップセットは、デスクトップ向け第10世代Coreプロセッサと、同一アーキテクチャを採用するCeleronプロセッサやPentiumプロセッサをサポートする。「H470」はスタンダードデスクトップPC、「Z490」はハイエンドデスクトップPC、「B460」はビジネスデスクトップPC、「H410」は廉価なデスクトップPCでの利用を想定した製品となる。
H470とZ490は「Intel Wi-Fi 6 AX201」または「Intel Wi-Fi6 AX200」(H470のみ)を搭載することでWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.0による無線通信機能を追加できる。「Intel I225(B2ステッピング以降)」を組み合わせれば、2.5Gbpsの有線LANも利用可能だ。
H470の主な仕様
- PCI Express 3.0:最大20レーン(※1)
- Serial ATAポート:6Gbps(最大6基)
- USBポート:USB 3.1(最大4基)、USB 3.0(最大8基)、USB 2.0(14基)
(※1)別途、グラフィックスカード用にCPU直結の16レーンを利用可能
Z490の主な仕様
- PCI Express 3.0:最大24レーン(※2)
- Serial ATAポート:6Gbps(最大6基)
- USBポート:USB 3.1(最大6基)、USB 3.0(最大10基)、USB 2.0(14基)
- その他:Intel XTU利用可能
(※)別途、グラフィックスカードやIntel SSD用にCPU直結の16レーンを利用可能。設定は「16レーン」「8レーン×2」「8レーン×1+4レーン×2」のいずれかで、マザーボードによって異なる
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