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2画面ZenBook Duoは「真に使えるPC」になったのか?(3/4 ページ)

2画面を利用できるノートPC「ZenBook Duo UX481FL」が登場した。以前の2画面モデルよりもスペックを落として、求めやすい価格になったのがポイントだ。複数のディスプレイを使えるメリットは大きいが、実際に使えるPCになっているのかを検証した。

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2つの画面をどう使うか

 2つの画面は、通常のデュアルディスプレイとして別々の内容を表示できる他、つなげた1つの拡張画面として利用することも可能だ。また、ScreenPad+は最大3分割して3つウインドウを固定表示しておくこともできる。

 これらの切り替えは、ウインドウをドラックすると現れるガイドアイコンですぐに行えるようになっており、使い勝手は良好だ(アイコンのデザインは改良の余地があるが)。

ZenBook Duo UX481FL
2画面別々に使うこと(拡張表示)が可能だ。縦に長い文書や、Webページを一覧する際や画面キャプチャを撮りたいときに便利だ
ZenBook Duo UX481FL
2つの画面を別々に使うことも可能だ。ScreenPad+は、3分割してそれぞれ別のウインドウやアプリを置いておくこともできる

 拡張表示で2画面を広い1画面として使うと、縦の情報量が515ピクセル増えるので、縦に長い文書やWebページなどの一覧性はかなり上がる。この記事に使っているスクリーンショットもいくつかこの状態で撮っている。

 しかし両ディスプレイの視認性が結構違うために一体感はいまひとつだ。あくまでもメインとサブという関係で、サブディスプレイは補助的な役割をさせることになるだろう。

 クリエイティブアプリのツールボックスやレイヤー構造といった、脇に置いておくものを逃してメインのスペースを稼いだり、複数のアプリで作業する際に、作業していないアプリを待機させておくような感覚で表示させておいたりといった使い方が考えられる。

 また、テレワークで注目を集めているZoomやTeamsといったビデオ会議の画面をメインで表示させておいて、サブ画面でメモをとるのも十分に実用的だ。

 Screen Pad+のランチャーから起動できる独自のミニアプリも用意されており、テンキー、ショートカット、手書きメモ、Spotifyプレイヤーなどが標準で登録されている。用途に合えば便利に使えるだろう。

 本格的な描写ができるペンに対応し、キーボードを一時的にオフにできるような機能(手をおいても誤動作しない)を備え、液晶ペンタブレットのように使えるとさらによいのではないかと思うが、従来のZenBook Pro Duoに付属していたペンは省かれている。

ZenBook Duo UX481FL
アプリのウインドウをドラッグするとガイドアイコンがオンスクリーンで表示され、拡張表示のオン/オフ、画面の入れ替え、ScreenPad+への固定をその場で選択できるようになっている
ZenBook Duo UX481FL
ランチャーには、テンキー、ショートカット、手書きパッド、Edgeブラウザ、Spotifyプレイヤーなどが標準で登録されている
ZenBook Duo UX481FL
おまけ程度ではあるが、テンキーやショートカットなどは便利に使える

キーボードはやや小さめだがしっかりした作り

 キーボードは、バックライト付きでアイソレーションタイプの6列仕様となっている。実測のキーピッチは約17×17mmだ。サブ画面を配置した関係もあって、タッチパッドをキーボード右側に配置しているのでキーの間隔はやや狭い。

 また、構造上パームレストが全くない。画面を開くとキーボードに角度が付くエルゴリフトヒンジを採用してはいるが、それでも慣れるまでは違和感が残るだろう。逆に、さらに角度を付けたい人のために、簡易スタンドが標準で付属する。

ZenBook Duo UX481FL
キーボードは6列アイソレーションタイプだ。実測のキーピッチは約17×17mmとやや狭めだ。ストロークは公表されていないが、深めでかなりしっかりしたタイプ感だ
ZenBook Duo UX481FL
画面を開くと、キーボードに角度が付くエルゴリフトヒンジを採用している
ZenBook Duo UX481FL
さらに角度をつけたい人のために、簡易スタンドも標準でセットになっている
ZenBook Duo UX481FL
簡易スタンド利用時は、この角度で利用できる

 キーストロークの値は公開されていないが、かなり深めでしっかりした押下感がある。キートップに微妙なへこみがあるため指を起きやすく、スイッチの感触も反発が強すぎず、タイピングの感触自体はよい。長い時間キーボードを入力するのに向いているとはいい難いが、文章を打つ時間がそう長くないならば、マイナスではないだろう。

ZenBook Duo UX481FL
MyASUSユーティリティーで、ホットキーとファンクションキーの優先設定を入れ替えることができる。その他、充電モードやファンのモード、画面の色味なども変えることが可能だ
ZenBook Duo UX481FL
キーボード右に配置されている2ボタン式タッチパッドも操作性は悪くない

 最後にパフォーマンスをチェックする。

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