モバイルディスプレイとPCを持って外に出よう! これぞ“どこでもテレワーク”を実践した結果:モバイルディスプレイのすゝめ(3/3 ページ)
作業領域が広がり、テレワークの際に威力を発揮してくれるモバイルディスプレイだが、屋外で使った場合はどうなるのだろうか。
モバイルディスプレイがあっても、“どこでもオフィス”にならない場合
建物に入れないのでは仕方がない。しかし、これ以上は連続で歩けない。近くにカフェやファミレスなど休める場所はいくつかあるが、密は避けたい。
そのようなわけで、パルテノン多摩の目の前にあるベンチのような場所で続きの作業を始めることにした。多摩センター駅の周囲は座れる場所が多く用意されている。ありがたいことだ。
独自の緊急事態宣を出す自治体もある中で、いつもは買い物やテーマパーク帰りの家族連れでにぎわうパルテノン多摩近辺は、やはり人通りが少ない。
とはいえ、ごくたまに若いカップルや、成人しているであろう娘と母親などが通り過ぎていく。黒ずくめの私とは違い、みんなおしゃれな装いをしている。
「こんな格好で、こんなところで、こんなものを広げて何をやっているのか」と言いたげな視線を向けられるたびに「しっ……仕事……」と心の中で言い訳をする。モバイルディスプレイが目立つのか、この服装が悪いのか真相は定かではないが、人目に関していえば、公園の方がまだ作業に向いていると感じた。いくら人通りが少ないとはいえ(むしろ、人通りが少ないから目立つのかもしれないが)、駅前でテレワークするのはそれなりの覚悟が求められそうだ。
想定はしていたが、作業をしていて気づいたことがある。日差しを遮るものがない屋外では、ディスプレイの輝度を目いっぱい上げないと細かい文字などが見づらいのだ。しかも、輝度を上げればバッテリーの減りが早くなる。2枚の画面を使っているので、なおさらだ。もし、長時間屋外で作業する予定なのであれば、大容量モバイルバッテリーを忘れずに携帯したい。
余談だが、後日、またしても息抜きがてら8.9型の超小型PC「GPD P2 Max」を持ち出して公園で作業をしてみた。LAVIE Pro Mobileにしなかったのは、多少なりとも軽量化を図れればと考えたからだ。
GPD P2 Maxは超小型PCゆえ約650gと軽量だが、キーボードが使いづらいし、入力時の姿勢も悪くなりがちだ。長文の執筆作業には向かないが、Webで調べ物をしながら要素を書き出していくことはできる。
開放感があるおかげで、頭の回転もごくわずかだが良くなる。ランニングコースのある公園という場所柄もあって、それぞれが思い思いに過ごしており、他人を気にしていないのも良い。もっとも、いつもの仕事道具がそろっているので集中しはじめれば、周囲の目など気にならなくなるのだが……。
これまでオフィスに縛られていた人でも、「どこでも仕事できる」ということに気づくきっかけにもなったのが、新型コロナウイルスに関する1つの副産物だろう。もちろん仕事を「どこでも」行えるようにするにはそれなりの道具が必要になってくる。
事態が収束してもテレワークを会社が認めてくれるのであれば、これを機に、環境構築に本腰を入れてみてはどうだろうか。道具1つで、オフィス以外の場所での作業が驚くほど快適になるのだから。
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