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人類史上、一番いい状態でVR体験を得られるFacebookの「Oculus Quest 2」をプレイ!(5/5 ページ)

10月14日に発売予定のスタンドアローン型VRデバイス「Oculus Quest 2」。実際のプレイ感はどうなのか、実機でチェックした。

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Oculus Linkでさらに使えるアプリが増える

 Oculus Quest 2をPCとつないで、Oculus RiftやSteamVRのアプリを使えるようにするOculus Linkも検証した。

 Questのストアには素晴らしいVRアプリがそろっているものの、Facebook側の審査が厳密なこともあり、何でもかんでもリリースできるというわけではない。一方でSteamVRは玉石混交ともいえるぐらいにVRソフトが数多くリリースされており、より自分に合ったアプリを探せる。例えば、ちょっとセクシーな「VRカノジョ」とかも話題になったりした。

Oculus Quest 2
Oculus LinkにはUSBケーブルが必要だ。公式アクセサリーの「Oculus Linkヘッドセットケーブル」が推奨されるが、税込み1万700円とちょっと高い。筆者はAmazonで1200円前後で買える「Anker PowerLine USB-C & USB-A 3.0ケーブル」の3m版を使っている。ケーブルは長いものでないと動きにくいので、最低3mはほしいところだ
Oculus Quest 2
Oculus Rift用のソフトをダウンロードして、セットアップを実行してQuestを選ぶ
Oculus Quest 2
USBケーブルでQuestとPCを接続する
Oculus Quest 2
Quest側でPCとの接続を許可した上で、「設定」の「デバイス」にある「Oculus Link(ベータ版)を有効にする」を押せば……
Oculus Quest 2
OKマークが出て認識される
Oculus Quest 2
Linkでつないで、Oculus Riftのホーム空間を表示したところ。Questとインタフェースが異なるのが分かる
Oculus Quest 2
Riftのホーム空間は、ウインドウを閉じて歩き回ることができる。左奥にあるテーブルには本や銃、ゴルフボール、ゲーム機などが置かれている。投げたり、銃を撃ったりすることが可能だ。
Oculus Quest 2
バーチャルデスクトップ機能で、つないだPCのデスクトップも表示できる。あらかじめSteamアプリを入れて、さらにVR機器をつないでSteamVRをインストールしておけば、このバーチャルデスクトップからSteamVRを立ち上げることも可能だ
Oculus Quest 2
Steamのホーム空間を立ち上げたところ。ここからSteamで購入したアプリを起動する。なおSteamVRの利用には、Oculus Rift用のソフトが必須だ。体験は1つなのに、何重にも入れ子になっていて不思議な状態になる
Oculus Quest 2
先程のVRChatを立ち上げたところ、Maxで72fpsとなり、Questのリフレッシュレートの限界を感じる
Oculus Quest 2
SteamVRのウインドウでも、きちんとヘッドマウントディスプレイとコントローラーが認識されていることが表示される

 実際に動かしてみた感想としては、GPUのファンが普段は聞かないレベルで回転していて、かなり負荷がかかっているのを実感した。もともとケーブルの取り回しを想定していないVRゴーグルなので、激しく動いたり、回ったりするゲームでは、ケーブルが気になることもあった。この辺、頭の中央にケーブルをはわせてバンドで留めて、後頭部に流すなどの工夫があった方が遊びやすそうだ。

 Oculus Quest 2は今後、90fpsにも対応していくという話もある。そうなるとPC VRと変わらない体験がLinkを使うことで実現できるだろう。


 以上がOculus Quest 2のレビューとなる。繰り返しになるが、VRシステム自体が10万円レベルで、別途PCが必要だった「VR元年」から比べると、ハードの価格も3分の1程度に下がり、PCもケーブルもなくなって、ソフトも名作が充実と、人類がたどってきた歴史において一番いい状態でVRを体験できる時期になっている。

 コロナ禍のせいで、物理的に離れているのに顔を合わせてあっている気分になれるソーシャルVRにも注目が集まっており、トレーニングも含めてビジネス方面でも伸びている状態だ。VRについて聞いたことがある、ちょっと触ったことがあるという方は、ぜひこのタイミングでOculus Quest 2を手にして、VRの可能性を実感してほしい。

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