大幅値下がりの「Ryzen 9」、けれども人気は「Ryzen PRO 4000」:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
Intelが税込み1.1万円の「Core i3-10100F」を投入し、Ryxen 9が大幅値下げされるなど、CPU回りの動きが活発になってきている。グラフィックスカードの動向も含め、年の瀬に向けた盛り上がりが期待できそうだ。
先週、Intelから4コア8スレッドで動作するCPU「Core i3-10100F」が登場した。価格は1万1000円前後だ(税込み、以下同)。既存ラインアップの「Core i3-10100」(1万4000円前後)からGPUを非搭載にしたもので、他のスペックは同じだ。
10万円ゲーミングPCにちょうどいい「Core i3-10100F」が登場
TSUKUMO eX.は「GeForce GTX 1650搭載のグラフィックスカードなどと組み合わせて、トータル10万円のゲーミングPCを組みたい人にちょうどいいモデルだと思います。4コア8スレッドと同じRyzen 3 3100(1万3000円前後)の対抗として、価格的にも優位に立っていますね」と評価する。
一方のAMDは、Ryzen 9シリーズの値下がりが目立っている。最上位のRyzen 9 3950Xは10月半ばまで10万円弱で流通していたのが、先週に入って8万円弱までダウン。3900XTや3900X、3900といったモデルも数千円単位の値下がりが複数のショップで確認できた。
さらに国内代理店のアスクは、Ryzen 9 3950Xの購入者を対象にAMDロゴ入りの「Elgato Stream Deck Mini」をプレゼントするキャンペーンも10月23日から始めた。期間は11月5日まで、在庫がなくなり次第終了となる。
あるショップは「11月に出る次世代Ryzenに向けた在庫整理狙いでしょう。ウチは他の代理店から仕入れているラインアップもあって、価格のバランスを取るのに骨が折れています。まあ、狙い目といえば狙い目ですね」と語る。
値下げの反響はそれなりにある様子だが、それ以上にRyzen PRO 4000シリーズの売れ行きが目立っているというショップが多かった。パソコンSHOPアークは「10月に発売されたDeskMini X300人気が続いていますからね。Ryzen 9を狙う層は既にPCを組んでおり、次世代のベンチマークを見た上でどちらを選ぶか様子見している人が多い気がします」という。
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