Lenovoの中小ビジネス向けノートPC「ThinkBook」に新モデル 電子ペーパー付きモデルに新型Ryzen搭載モデルも:CES 2021
CES 2021に合わせて、Lenovoが中小ビジネス向けノートPCの新モデルを発表した。電子ペーパー天板モデルが第2世代に進化した他、Ryzen 5000モバイルプロセッサを搭載するパワーユーザー向けモデルも登場する。
Lenovoは1月12日(米国東部時間)、中小ビジネス向けのノートPC「ThinkBook」の新製品を発表した。米国では2021年第1四半期(1〜3月)から順次発売する予定だ。
ThinkBook Plus Gen 2 i
「ThinkBook Plus Gen 2 i」は、天板にE Ink(電子ペーパー)ディスプレイを搭載した13.3型ノートPCで、2020年1月に発売された「ThinkBook Plus」の後継モデルとなる。ボディーカラーはストームグレーのみで、米国における最小構成の販売価格は1549ドル(約16万1200円)だ。
最大の特徴であるE Inkディスプレイは12型で、解像度は2560×1600ピクセル(アスペクト比は16:10)となった。画面占有率も先代の48%から68%に向上している。E Ink操作時のユーザーインタフェースも改善することで、より使いやすくなっているという。
CPUは第11世代Coreプロセッサ(開発コード名:Tiger Lake)で、メインメモリはLPDDR4X規格の16GBを搭載する。ストレージはPCI Express接続のSSDで、モデルによって最大1TBを標準搭載している。
メインディスプレイはタッチ操作とペン操作に対応する2560×1600ピクセルの13.3型IPS液晶で、Dolby Vision規格のHDR(ハイダイナミックレンジ)表示も可能だ。ペンは本体に格納できるものを付属している。
ポート類は左側面にThunderbolt 4端子×2とイヤフォン/マイクコンボジャックを備える。USB Type-Aで接続するデバイスは別途変換アダプターやドッキングステーションを用意する必要がある。Thunderbolt 4端子は、USB Power Delivery(USB PD)による電源入力とDisplayPortによる映像出力を兼ねている。ワイヤレス通信はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.1に対応する。
電源キーは指紋センサーを一体化しており、Windows Helloによる生体認証に利用できる。WebカメラにはThinkShutter(プライバシーシャッター)を備える。
ボディーサイズは約298(幅)×209(奥行き)×13.9(厚さ)mmで、重量は「1.30kg以下」となっている。バッテリー容量は53Whで、駆動時間はメインディスプレイ利用時は最長15時間、E Inkディスプレイ利用時が最長24時間(いずれも「MobileMark 2014」での測定値)となっている。別売のチャージングマットを用意すれば、非接触充電も可能だ。
ThinkBook 13x i
「ThinkBook 13x i」は、ThinkBook Plus Gen 2 iをベースにE Inkディスプレイを省略したモデルだ。ボディーカラーはストームグレーとクラウドグレーの2つから選択可能で、米国における最小構成の販売価格は1199ドル(約12万4800円)となる。
E Inkディスプレイを省いたこと以外のThinkBook Plus Gen 2 iとの違いは、以下の通りとなる。
- メインメモリはモデルによって8GBまたは16GB
- ボディーサイズは1mm薄い約12.9mm
- 重量は約100g軽い「1.2kg以下」
ThinkBook 16p Gen 2
「ThinkBook 16p Gen 2」はパワーユーザー向けの16型ノートPCの第2世代で、モバイル向けRyzen 5000シリーズプロセッサとモバイル向けGeForce RTX 30シリーズを搭載している。米国における最小構成の販売価格は1299ドル(約13万5100円)だ。
メインメモリはDDR4規格で、最大32GBまで対応する。ストレージはPCI Express接続のSSDで、モデルによって最大1TBを標準搭載している。
ディスプレイは2560×1600ピクセル(アスペクト比16:10)のIPS液晶で、「X-Rite Pantone」認証を取得したカラーキャリブレーションを実施した上で出荷される。WebカメラはThinkShutter付きで、モデルによって「赤外線撮影ユニット付きHDカメラ(Windows Hello対応)」か「フルHDカメラ(Windows Hello非対応)」を搭載する。電源キーには指紋センサーが統合されている。
ポート類はUSB 3.1 Type-C端子×2、USB 3.0 Type-A端子×2、イヤフォン/マイクコンボジャック、SDメモリーカードスロットと電源入力を備える。
ボディーサイズは約354.6(幅)×252(奥行き)×19.9(厚さ)mmで、重量は「2kg以下」となっている。バッテリー容量は70Whだ。
ThinkBook 14p Gen 2
「ThinkBook 14p Gen 2」はパワーユーザー向けの14型ノートPCの第2世代で、モバイル向けRyzen 5000シリーズプロセッサを搭載している。米国における最小構成の販売価格は849ドル(約8万8300円)だ。
メインメモリはDDR4規格で、最大32GBまで対応する。ストレージはPCI Express接続のSSDで、モデルによって最大1TBを標準搭載している。
ディスプレイのアスペクト比は16:10で、モデルによって以下のいずれかを搭載している(現時点において提示されている公式スペックでは、具体的な解像度は示されていない)
- 2.2K IPS液晶
- 2.8K 有機EL(DCI-P3 100%カバー、DisplayHDR 400準拠)
WebカメラはThinkShutter付きで、モデルによって「赤外線撮影ユニット付きHDカメラ(Windows Hello対応)」か「フルHDカメラ(Windows Hello非対応)」を搭載する。電源キーには指紋センサーが統合されている。
ポート類はUSB 3.1 Type-C端子×2、HDMI出力端子、USB 3.0 Type-A端子×2、イヤフォン/マイクコンボジャック、microSDメモリーカードスロットを備える。USB 3.1 Type-C端子はUSB PDによる電源入力とDisplayPortによる映像出力を兼ねている。
ボディーサイズは約312(幅)×216(奥行き)×16.9(厚さ)mmで、重量は「1.4kg以下」となっている。バッテリー容量は61Whだ。
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