GeForce RTX 3060が枯渇する中でRadeon RX 6700 XT搭載カードがデビュー! リファレンスモデルを中心に人気:古田雄介の週末アキバ速報(2/2 ページ)
GeForce RTX 3060カードが急激に売り場から姿を消す中で、AMDの新GPU「Radeon RX 6700 XT」を搭載するグラフィックスカードが売り出された。
ドライバの誤配布が原因? 突然RTX 3060カードが払底する
実は1週間前まではRX 6700 XTと同じく“非マイニング枠”と見られ、まずまずの在庫が各ショップに残っていたGeForce RTX 3060搭載カードだが、今週になって突然購入が殺到し、週末を待たずに品切れかそれに近い状態になっている。
某ショップは「NVIDIAがRTX 3060のマイニング制限を解除するドライバを配布してしまったのが原因らしいです。すぐ公開停止にされたみたいですが、ミラーを作られたらもう止められないですよね」と話していた。
RTX 3060はマイニングの効率をあえて下げる仕様になっているものの、発売前からストッパーを解除するプログラムが出回っていたという情報がある。それでも「今回のドライバによって、購入層が明らかに変わりました。何度『1グループにつき1点でお願いします』と話したかわかりません」(別のショップ)という。
その原因は「NVIDIA公式ドライバという点もありますし、ビットコインが伸び続けている、少なくともそう信じている人が大勢いる情勢ということもあるでしょう。とにかく、普通のPCパーツのトレンドとは関係ない欲望に圧倒されているのは確かですよ」とのことだ。
こうした枯渇状況をカバーするように、今週は玄人志向からGeForce RTX 2060搭載カード「GG-RTX2060-E6GB/DF2」が複数店に入荷した。4万7000円強で出回っているが、「数量は多くないので、焼け石に水かもしれません……」(TSUKUMO eX.)とのコメントも聞こえてくる。
いずれにしても、グラフィックスカードの品薄具合がより深刻になっているのは確かだ。
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