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次期Windows 10となる「21H1」のリリースが近付くWindowsフロントライン(2/2 ページ)

Windows 10の次期大型アップデートとなる「21H1」(開発コード名)。その内容や提供時期などを考察する。

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21H1に関する残された謎

 話題を21H1に戻すと、3月18日(米国時間)のタイミングで「21H1 for Commercial Pre-Release Validation」の提供が発表されている。Microsoftの説明によれば、Commercial Pre-Release Validationとは次にあるようにHomeエディション以外のIT管理者によって管理されるデバイス、あるいはボリュームライセンスなどを経由してネットワークに参加しているデバイスを対象とした、実稼働前の事前テストを念頭に置いたものとなる。

 Windows Server Update Services(WSUS)経由でのアップデートや、仮想マシンであればAzure Marketplaceの利用が可能で、ISO経由での導入テストも行える。Windows Insider Program for Businessに参加していれば、Release PreviewのチャネルでWindows Updateを通じて21H1を導入できる。

Note: We consider a device a commercial device if it is not running the Home edition of Windows 10, is being managed by an IT administrator (whether via Microsoft Endpoint Manager or a third-party MDM tool), or if the device has a volume license key, a CommercialID, or is joined to a domain.

 シンプルにいえば、21H1は今後春過ぎの正式リリースまでアップデート差分が提供されるのみなので、月例アップデートよりやや短いサイクルで更新が行われる点を気にしないユーザーであれば、Windows Insider Programを通じて21H1を導入してしまっても構わないと思われる。

 21H1に関する情報は以上だが、1点だけいまだによく分からないことがある。それは「Windows Feature Experience Pack」の存在だ。19043.906(21H1)の配信が行われた3月25日のタイミングでも、Beta ChannelとRelease Previewの両ユーザーを対象にした「Windows Feature Experience Pack 120.2212.3530.0」の配信が行われており、その内容はIMEにおける候補表示の信頼性を向上させるという1点のみとなっている。

 Windows Feature Experience Packについては以前にも解説したが、OSとは独立した機能アップデートを提供できる仕組みとされている。ただ、前述のように毎回提供される差分が“小粒”すぎていまひとつ効果が分かりづらく、何を意図して作業が進められているのかも筆者には現時点でよく分からない。21H1のリリースと合わせ、この点も引き続きウォッチしていきたい。

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