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「2月に比べれば回復傾向」――電気街のグラフィックスカード事情:古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)
グラフィックスカード売り場に大きな隙間が空いているのは、もはや日常の光景となりつつある。苦しい状況は相変わらずだが、少しずつ回復の兆しも見えてきた。
4月の新年度を迎えても、グラフィックスカード売り場に変化は訪れていないように見えた。どこのショップでも3万円台〜8万円台のモデルがほとんど在庫されず、ウルトラハイエンドのGeForce RTX 3090カードの下がGTX 1660 SUPERやGTX 1650という極端なラインアップも珍しくない。その隙間に、RTX 2080やRTX 2060、あるいはRTX 3060カードが残っていたら運がいいという具合だ。
「RTX 3090のすぐ下はRTX 2060」という状態が継続するも……
ただし、入荷状況は回復傾向にあるとの話を方々で耳にした。パソコンSHOPアークは「RTX 3080/3070/3060はごく少数ながらわりと頻繁に入荷するようになっています」という。TSUKUMO eX.も「RTX 2080や2060など、つなぎの旧世代もわりと入荷するようになりましたね。2月頃と比べると、割とコンスタントに入荷するようになってきたなと感じています」と話していた。
一方で需要はまだ落ち着いておらず、「『お小遣い稼ぎに自作PCがいいと聞いて』と来店される方もいますし、マイニング需要はまだまだ元気だと感じます」(某ショップ)という。また、開店時に“いつもの顔ぶれ”がグラフィックスカードを求めて行列を作る光景は相変わらず続いているという。
それでも「需給全体で見ると、厳しさのピークは越えた感があります」という声は今週になってよく聞くようになったのは確かだ。今後の動向を注視したい。
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