2021年初頭もRTX 3080 & Ryzen 5000はレアアイテムのまま:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
PCパーツの品薄傾向は年末までの流れを引き継ぎつつ、やや深刻度を増したジャンルも増えている様子だ。その中でも、Radeon RX 6800 XTカードやIntel Z490搭載マザーボードの新製品が登場して売り場をにぎわせている。
アキバPCパーツ街は年末からの品薄傾向を引き継いでいるが、いくつかの変化も見受けられた。
Ryzen 9 5950X/同7 5800Xの再入荷も――ハイエンドパーツの現状
CPUは現状、最も人気である「Ryzen 5000」シリーズの枯渇具合が続いているが、2020年末までは唯一潤沢と言われていた「Ryzen 5 5600X」が売り切れているショップが複数みられた。入れ替わるように「Ryzen 9 5950X」や「Ryzen 7 5800X」の再入荷もみられ、店舗によって在庫の顔ぶれが異なる状況になっている。
グラフィックスカードも動きが大きい。マイニングブームの再燃によってミドルレンジクラスも品薄傾向が加速しているのは既報の通りで、ハイエンドクラスは年末から輪をかけてGeForce RTX 3080搭載カードの在庫が枯渇している。パソコンSHOPアークは「次いでRTX 3070も品薄傾向にあります。潤沢になるのは少し時間がかかるかもという状況です」と解説する。
Radeon RX 6000シリーズの枯渇具合は相変わらずだが、週末にはMSIからオリジナルクーラーモデル「RADEON RX 6800 XT GAMING X TRIO 16G」と「RADEON RX 6800 GAMING X TRIO 16G」が登場している。価格は順に11万3000円前後と9万4000円前後だ(税込み、以下同)。
入荷したTSUKUMO eX.は「3連のオリファン『TRI FROZR 2』を採用したモデルです。人気メーカーの人気シリーズということもあり、3連休の初日に売り切れるんじゃないかと思います」と話していた。
次はマザーボードの新モデルだ。
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