「行列の3割はゲーム目的の人」――GeForce RTX 3080 Ti搭載カードが登場!:古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)
NVIDIAの新しいハイエンドGPU「GeForce RTX 3080 Ti」を搭載したグラフィックスカードが一斉に店頭に並んだ。発売翌日の夕方にも在庫が見られた他、RTX 3070カードの在庫も多くのショップで確認できた。
GeForce RTX 3080 Tiの販売解禁は6月3日22時だ。当日はパソコン工房 秋葉原BUYMORE店が深夜販売を実施したが、事前会計時間の17時より前に入荷分以上の人が列をなすなどの反響があり、翌4日の通常営業で販売開始した他店にも開店前に行列ができたという。
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価格は18万円切りから26万円まで――RTX 3080Ti搭載カード
価格はPalit「NED208T019KB-132AA」が17万5000円(税込み、以下同)で最安となり、ZOTAC「GeForce RTX 3080 Ti Trinity」が18万円弱で続く。初回に見かけた最高値はMSIの高付加モデル「GeForce RTX 3080 Ti SUPRIM X 12G」で、26万円弱だ。
GeForce RTX 3080 TiはRTX 3080の上位となるGPUで、ハッシュレート制限をかけた「Lite Hash Rate(LHR)」版となる。にもかかわらず、初回に購入した人について多くのショップが「感覚としては3割は普通の自作erとゲーマーの方でしたね」と話していた。
理由について、ある店員さんは「組織的な転売ができてしまったことで、なかなか潮が引かないんですよ。マイニング目的の人もまだいますが、減ってきているのは確か。ただ、転売ヤーは相変わらずです」と語る。
それでも先週と比較しても売り場に並ぶグラフィックスカードの種類が増えている。別のショップは「高騰した価格がいつ戻るかは分かりませんが、お盆前には店頭在庫がそれなりに確保できる状況になるかも……。少なくとも、そういう期待が持てる流れにはなってきているかなと感じています」と話していた。
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