Windows 10とWindows 11のアップデート提供は今後どうなるのか:Windowsフロントライン(1/3 ページ)
ついに「Windows 11」が正式にお披露目された。現時点のWindows 11やWindows 10に関する今後の情報をまとめた。
リーク情報も含めていろいろうわさされていた「Windows 11」が、ついに正式発表された。正式発表を踏まえてPC USERでもWindows 11にまつわるいくつかの最新情報をまとめた記事が公開されている。
- 「Windows 11」登場 Windows 10の後継OS
- Windows 11でなくなる機能
- 「Windows 11」の動作要件を改めてチェック!
- Windows 11の動作可否を確認する「PC正常性チェック」がアップデート
- Insider Previewに見るWindows 11のシステム要件
直近での関心事はこれら記事にもあるように「Windows 11はどのようなOSになるのか」「Windows 11は無料アップグレードとのことだが、自分が手持ちのPCでそのまま動作するのか」の2点にあると考えられる。
一方で、「Window 10など既存OSや環境はどこまで使えるのか」「なぜ自分のPCにはWindows 11が入らないのか」といった疑問を持った人も少なくないはず。実際に配信が開始される2021年秋までには時間があり、現時点ではまだ不明な情報や未発表の機能なども順次明かされるだろう。
ここでは、上記の記事で触れられていない現時点での注意点などについて簡単にまとめてみよう。
Windows 10とWindows 11の製品ライフサイクルはどうなるのか?
「Windows 11へアップグレードできるか」に注目が集まる昨今だが、そもそも「しばらくはWindows 10を使い続けたい」というユーザーもそれなりにいるだろう。またWindows 11に移行したとして、「Windows 10みたいに定期的に大型アップデート(機能アップデート)を適用しなければいけないの?」という疑問もあるだろう。自分のことを自分で決められる個人ユーザーと比較して、特に複数のPCを運用したり、過去のアプリケーション資産を抱えたりしている企業ユーザーにとっては、より多くの関心事のはずだ。
Windows 11イベント直後は情報が散発的にMicrosoftサイト内に掲載されていたため分かりにくく、この手の情報はZDNetのメアリー・ジョー・フォリー氏の記事でしか確認できなかったが、6月28日(米国時間)になってIT Pro向けに「Planning for Windows 11: best practices for organizations」と「Windows lifecycle and servicing update」というタイトルのブログ記事が2本掲載されたので、このあたりを確認してみたい。
TPM 2.0(Trusted Platform Module 2.0)対応を含む、今回のWindows 11でのセキュリティ機能強化がどのように企業ユーザーにとってメリットがあり、今日のインターネットの利用環境において有効かは別途解説するとして、基本的にMicrosoftではWindows 11への移行を推奨している。
Windows 10が2025年10月14日まで“SAC(Semi-Annual Channel)”にのっとってサポートが継続されることは既報の通りだが、「Prepare for Windows 11」のドキュメントにもあるようにWindows 10とWindows 11は混在してネットワーク管理が可能なため、基本的には準備のできたPC群から順番にWindows 11へとアップグレードを進めていくことになる。
Windows 11は従来のWindows 10の大型アップデート(機能アップデート)とは異なり、あくまで新しいバージョンのOSとして提供される。アップデート適用の延期などでタイミングを調整していたユーザーは、このあたりの運用をいったん見直す必要がある。
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