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PCメーカー各社のWindows 11対応状況をチェック! アップグレード情報まとめ(1/3 ページ)

Microsoftの新OS「Windows 11」が発表され、各PCメーカーからは対応状況などが公開されつつある。その現状をまとめた。

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 Microsoftが6月に発表し、2021年秋から2022年にかけて無料アップグレードが提供される「Windows 11」。既に「Windows 11 Insider Preview」を使用しているユーザーも多いだろう。「Cortana」や「ライブタイル」の削除、「ウィジェット」の復活、Amazon Appstoreに公開されているAndroidアプリを使えるようになるなど、さまざまな変更点がある。

 直近では、Windows Insider PreviewからISOファイルがダウンロード可能になり、より手軽にWindows 11を体験できるようになっている。

Windows11対応PC
Windows 11

 一方で、Microsoftは6月24日に手持ちのPCがWindows 11にアップグレードできるかを確かめるアプリ「PC正常性チェック」(PC Health Check)をリリースしたが、Insider Preview版のフィードバックに集中するためとして6月28日に公開を一時終了した。

 PC正常性チェックは製品版リリース時期の2021年秋までに再び公開する予定だが、システム要件をクリアしているPCをまとめてチェックした方が早い。そこで今回は、PCメーカー各社から販売されているPCのアップグレード対応状況や、メーカーが実施するキャンペーンについて確認していく。

Windows 11の最低システム要件

 最初に、どのPCであればWindows 11をインストールできるのか確認しておこう。Microsoftは6月28日に、Insider Preview版の最低システム要件を当初発表していたものから緩和している。

 同記事によれば、緩和された要件は以下の通りだ。

Insider Preview版の緩和後のシステム要件

  • 第7世代以降のCore プロセッサ/Zen アーキテクチャのRyzen プロセッサ
  • セキュリティ対策のためのTPM 2.0チップ搭載が不要に

 Intel、AMD、Qualcomm各社の対応プロセッサについては、以下のリンクを参照してほしい。

 TPM(Trusted Platform Module)は、デバイス上でさまざまなセキュリティ機能を提供するためのモジュールである。暗号化やキー/乱数生成機能などを備え、例えるなら金庫の鍵を作り、鍵を別の安全な場所(TPM)に保管して厳密に管理することで、金庫の中身を保護する仕組みといえる。

 当初Windows 11で要求していたTPM 2.0は、前規格の1.2から機能を大幅に強化し仕様も異なる。デジタル署名に利用されるRSA暗号に加えて、RSAと同等の安全性を備えながら短い鍵と速い処理速度で暗号化を実現できるECC(楕円曲線暗号)が利用可能で、PCだけでなく携帯電話や車載向けのライブラリも用意されている。

 もちろん、正式なリリースまでに要件変更の可能性が大いにあるのが現状だ。

 では、メーカー各社の対応について見ていこう。

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