「今までとは別の人たちです」――Radeon RX 6600 XT搭載カード、品薄の理由:古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)
Radeon RX 6600 XT搭載グラフィックスカードが街全体で枯渇気味になっている。マイニング目的で人気との話もあるが、グラフィックスカードの購入制限を強める動きは起きていない。
8月12日に登場した「Radeon RX 6600 XT」搭載グラフィックスカードだが、一部であった懸念の通り、今週末の時点で街全体の在庫がかなり薄くなっている。
「顔ぶれを見ても前とは別の組織ですね」
あるショップは「6万円前後(税込み、以下同)で買えるちょうど良さから一般のゲーマーにも人気ですが、やはりマイニング効率の良さも注目されているようです。代理店に直接問い合わせて卸してもらった方がいいような数量を注文する人もいました」と話していた。ショップ間の温度差は、週が明けた頃から薄れていったようで、今週はどこのショップでも似た印象を抱いている様子だ。
ただし、RX 6600 XT搭載カードのために購入制限を設ける動きは、今のところ起きていない。
別のショップは「確かに過熱していますが、前ほどの規模ではないですね。局所的に盛り上がっていて、一部の人が熱心に探しているという状況です。完全に在庫が払底するほどではないですしね」という。
熱心に探している層も、従来のマイニング層や転売層とは異なるという意見が大半だ。「新たに組織だって動いている人たちもいるみたいですが、顔ぶれを見てもGeForce RTX 3000シリーズが中心だった頃とは別の組織ですね。純粋に趣味としてマイニングを始めるという方もいますし、前との関連性はまだ見えてきません」(また別のショップ)という。
他のGPUに広がる傾向も今のところない。備えてはいるものの、状況を静観しているショップが多いようだ。
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