7万円のRX 6600 XTカードが売り切れ続出という現実:古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)
相変わらず品薄傾向が顕著なRadeon RX 6600 XTにショート基板の新製品が加わった。7万円超の価格は同GPUとしては高価ながら、やはり間もなく売り切れそうだ。
先週に輪をかけた勢いで、多くのショップでRadeon RX 6600 XT搭載グラフィックスカードの在庫が底をつく中、唯一の在庫として見かけたのは今週登場したASRockの「Radeon RX 6600 XT Challenger ITX 8GB」だ。価格は7万1000円弱(税込み、以下同)となる。
179mm長の「Radeon RX 6600 XT Challenger ITX 8GB」が登場
全長179mmのショート基板を採用したカードで、シングルファンクーラーを採用する。スロット2段を占有する厚みにまとめている。コンパクトなケースでも組み込みやすい仕様が多くのショップで評価されていたが、製品自体よりも多く聞かれたのが価格と売れ方に関するコメントだ。
あるショップは「このモデルが高価というより、半導体不足やもろもろの事情からグラフィックスカード全体の値上がり傾向がモロに出ているんですよ。マイニング用途で大量買いされているので、おそらく代理店もバッファになるような在庫が確保できていないんじゃないかと思います」とこぼす。
つまりは、他のGPUにも同様の動きが出てくるとの観測が広がっている。別のショップも「LHR(Lite Hash Rate)でマイニング熱が落ち着いたGeForce陣営も、もうすぐそれ以外の値上がり要因が抑えられなくなるのではと懸念しています。輸送費の高騰や生産性の低下など不安材料はいくつもありますから。正常化までのプロセスは数年スパンで見ないといけないんだろうなと思っています。正直なところ」と話していた。
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