「Windows 11」製品版が登場! インストール方法は?
10月5日、Windows 11がリリースされた。この記事では、使っているPCが動作要件を満たしていることを前提に、インストール(ダウンロード)する方法を簡単に紹介します。
Microsoftが10月5日、新OS「Windows 11」をリリースした。Windows 10が稼働しているPCのうち、動作要件を満たしているものは無償でWindows 11にアップグレードできる。
- →Windows 11のリリースは10月5日! プリインストールPCは? Windows Updateでの提供は?
- →PCメーカー各社のWindows 11対応状況をチェック! アップグレード情報まとめ
- →Windows 11にアップグレードできるか診断 Microsoftが「PC正常性チェック」の一般公開を再開
この記事では、Windows 11のインストール方法を簡単に紹介する。
おことわり
Windows 10からWindows 11にアップグレードするには、インストール(アップグレード)するエディションに応じたWindows 10のライセンスが必要です。現在稼働しているWindows 10に上書きインストールする場合は、Windows 10を「バージョン2004(October 2020 Update)」以降に更新してから行ってください。
Windows Updateを使う方法
Windows 10が稼働しているPCのうち、Windows 11の動作要件を満たしているものには順次、Windows Updateを通して通知が届く。この通知を確認することで、Windows Updateを使ってアップグレードを実行できる。手順は以下の通りだ。
- 「設定」を開く
- 「アップデートとセキュリティ」を開く
- 「アップデートをチェックする」をクリック(タップ)
- Windows 11にアップグレード旨が表示されたら「ダウンロードとインストール」をクリック
- 画面の指示に従う
ただし、Microsoftの方針で、Windows Updateを使ったアップグレードは発売時期の新しいPCから順次展開されることになっている。動作要件を満たしていても、すぐに通知されるとは限らないので注意しよう。
Windows 11の動作要件を満たすPCには順次、Windows Updateを通して通知が行われる。ただし、発売時期の新しいPCから通知されることになっているため、古めのPCでは通知自体が遅れる可能性もある(出典:Microsoft)
インストールアシスタントを使う方法
動作要件を満たしているのにアップグレードの通知が来ない――そんな時は、Microsoftが公開している「Windows 11 インストールアシスタント」を利用する方法がある。
このアプリでは、PCがWindows 11の動作要件を満たしていることをチェックした上で、アップグレードを実行してくれる。画面の指示に従えば簡単に進められるはずだ。
なお、PCが動作要件を満たしていない場合は「PC正常性チェック(PC Health Check)」の実行が促される。また、利用中の環境で致命的な既知の問題が報告されている場合は、その旨も知らせてくれる。
インストールメディアを使う方法
Windows Updateやインストールアシスタントを使ってアップグレードする場合は、インターネット接続が必須となる。インターネット接続のない環境でアップグレード、またはクリーンインストールをしたいなら、事前に「インストールメディア」の作成が必要となる。
インストールメディアの作成は、Microsoftが配信している「メディア作成ツール」を利用する。データのダウンロードの際はインターネット接続が必要だが、一度メディアを作成してしまえばオフラインでアップグレード/インストールを行える。
メディア作成ツールのタイトルは「Windows 11セットアップ」である。ただし、Windows 10のツールとは異なり、使っているPCのOSをアップグレードする機能は廃止されている(先述のインストールアシスタントを用いる)
メディア作成ツールをダウンロードした後の手順は以下の通り。
- メディア作成ツールを実行する
- ライセンス条項に「同意する」をクリック
- 「言語とエディション」の選択が正しければ「次へ」をクリック(※1)
- 作成するメディアを「USBフラッシュドライブ(USBメモリ)」か「ISOファイル」から選んで「次へ」をクリック
(※1)実行しているOSとは異なる言語のインストールメディアを作成したい場合は、「このPCにおすすめのオプションを使う」のチェックを外し、希望する言語を選択してから「次へ」をクリックする
これ以降の手順は、利用するメディアによって異なる。
USBメモリを使う場合
8GB以上の“空の”USBメモリを用意した上で、以下の手順で進めよう。
- PCにUSBメモリを接続し「ドライブの一覧を更新する」をクリック
- インストールメディアとするUSBドライブが選択されていることを確認して「次へ」をクリック
- しばらく待つ(このプロセスでUSBメモリがフォーマットされる)
- 「USBフラッシュドライブの準備が完了しました」と出たら「完了」をクリック
ISOファイルを選択した場合
ISOファイルは光学メディアのイメージファイルである。書き込み対応のDVD/Blu-ray Discドライブが手元にあれば、空の書き込めるDVD/Blu-ray Discメディアにインストールメディアを作成できる。ただし、ISOファイルの容量によっては2層式のDVDメディア、またはBlu-ray Discメディアが必要となるので注意しよう。
ひとまず、ファイルのダウンロード手順は以下の通りだ。
- ISOファイルの保存先を選択する
- しばらく待つ
- 「ISOファイルをDVDにコピーしてください」と出たら「完了」をクリック
DVD/Blu-ray Discメディアへの書き込みは、任意のISOイメージ書き込みアプリを使って行える。Windows 10/11標準の「Windows ディスクイメージ書き込みツール」を使うと簡単だ。手順は以下の通りとなる。
- エクスプローラーでISOファイルをダウンロードしたフォルダを開く
- ISOファイルを右クリック
- 「ディスクイメージの書き込み」をクリック
- DVD/Blu-ray Discドライブに空のDVD/Blu-ray Discメディアを入れる
- 「書き込み用ドライブ」が正しく選択されていることを確認して「書き込み」をクリック(※2)
- 書き込みの完了を待つ
(※2)メディアが正しく作成されたことを確認したい場合は「書き込み後のディスクの確認」にチェックを入れてから「書き込み」をクリックする(より時間が必要)
インストールメディアでアップグレードする場合の手順
インストールメディアを使ってWindows 10からアップグレードする場合、メディアの作成が完了したらメディア内にある「setup(setup.exe)」をクリックしてください。なお、ISOファイルをダウンロードした場合は、ISOファイルを仮想ドライブとしてマウントしてアップグレードできます(イメージをメディアに書き込む必要がありません)。
インストールメディアでクリーンインストールする場合の手順
インストールメディアを使ってWindows 11を新規インストールする場合は、インストールメディアをPCに挿入してから再起動(または電源を投入)します。インストールメディアから起動する方法は、お使いのPCによって異なります。サポートサイト、または取扱説明書で確認してください。
ISOファイルを直接ダウンロードする方法
Windows以外のOSを使っている場合など、メディア作成ツールを使えない場合は、インストール用のISOイメージを直接ダウンロードすることもできる。手順は以下の通りだ。
- Windows 11のダウンロードサイトにアクセスする
- 「Windows 11 ディスクイメージ(ISO)をダウンロードする」の項目に移動する
- 「ダウンロードを選択」のプルダウンから「Windows 11」を選択
- 「製品の言語の選択」のプルダウンから希望する言語を選ぶ
- 「確認」をクリック
- 「64-bitダウンロード」をクリック
- ISOファイルの保存先を指定する
- しばらく待つ
ダウンロード後のメディアの作成方法は、メディア作成ツールでISOファイルをダウンロードした場合と同様だ。
なお、この方法でダウンロードしたISOファイルは、OSのビルド番号(版数)がメディア作成ツールでダウンロードしたものより少し古いことがある。注意しよう。
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