「Arlo Essential」を使って今時のホームセキュリティを考える(3/4 ページ)
今やドライブレコーダーの装備は当たり前となったが、自宅時間が増える中で、「ホームセキュリティ」を意識する機会も多くなった。Arloの屋内用カメラで、そのあたりのことを考えてみた。
Arlo Essential 屋内用カメラの特徴
Arlo Technologyというメーカー名は、日本ではあまりなじみがないかもしれない。だが、同社はネットワーク機器の大手、ネットギアから独立した監視カメラ専門メーカーであり、全世界で2000万台以上のデバイスを出荷、500万以上の登録済アカウント、70万弱の有料アカウントを持っている。
Arlo製品の特徴は、同社がカメラの販売だけでなく、クラウドを利用した映像保存、通知、検知サービスを提供していることにある。映像は逐次クラウドに保存されるため、自宅が火災に遭ったり、侵入者によってカメラ本体が破壊されたり、盗難されたりしても映像はしっかり残る。なお、本製品は本体にストレージがないため、これらのサービスを利用しなければ録画ができないという点には注意が必要だ。
本製品は、同社のラインアップの中では最もベーシックなモデルになる。1080p(フルHD)での録画、電力は5V2AをUSBケーブルで供給する。ネットワークはIEEE 802.11b/g/nで、必要となるアップロード速度は2〜4Mbps(解像度による)、IRカットフィルター付き高出力赤外線LEDが搭載されており、夜間の撮影も可能だ。
家庭での利用を考慮して、レンズ部を物理的に覆う自動プライバシーシールドが搭載されている。自動プライバシーシールドの色は目立つ白であり、撮影できないことが一目で分かるようになっている。
スマホを使ったセットアップは一般的
本製品のセットアップは、スマートフォンアプリ「Arlo」から行う。デバイスはArloの共通アカウントにひも付けることになるため、まずはArloアカウントを作成する。次にWi-Fiの接続情報をQRコードを通して本製品を認識させればデバイスが登録できる。
2.4GHzネットワークに接続するため、スマホを同ネットワークに接続し、位置情報にアクセスできるようにしよう(左)。表示されるQRコードにネットワーク接続情報が記録されているので(右)、これをArlo Essential 屋内用カメラで読み込むとデバイスが追加できる
Arloの基本動作は「撮影している/撮影していない」ではなく、「警戒している/警戒していない(待機している)」である点には注意が必要かもしれない。プライバシーシールドが開いているからといって必ずしも撮影(保存)しているわけではなく、通常は映像/音声を取り込んで解析する「警戒モード」となっている。
警戒モード中に、あらかじめ設定しておいたアクションのトリガーとなる動作や音声を検出したら、そのルールに従って撮影したり、プッシュ通知を行ったりする。もちろん、警戒モード中であればスマートフォンなどでライブ映像を確認することは可能だ。
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