DDR5メモリが第12世代Core i普及の“番人”に:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
販売開始から1週間が過ぎた第12世代Core iシリーズだが、先週末も注目度の高さと売れ行きがアンバランスな状態となっていた。
第12世代Core iシリーズ(開発コード名:Alder Lake-S)と、対応パーツが店頭に並んで1週間が経過した。マザーボードコーナーではIntel Z690チップセット搭載製品のスペースが広がり、IntelのCPU価格表を見ると、Core i5は品薄なままだが、最上位の「Core i9-12900K」の在庫が確認できるショップが若干増えてきたと感じる。
第12世代Core iシリーズは「関心はけっこう高いのですが……」
販売解禁直後と比べると選択肢が増えて買いやすくなったと思えるが、多くのショップの感触は「様子見が増えた」だった。ドスパラ秋葉原本店は「DDR5メモリの供給がずっと厳しいままですからね。登場したばかりということもあって、DDR5で第12世代を使いたいというニーズが高まっていますが、そのDDR5がないという。関心はけっこう高いのですが……」とこぼす。
DDR5メモリのうち、比較的在庫が確認できたのはDDR5-4800の2枚組だが、マザーボードとのセット購入や1人1キットまでの制限がかかるなどしているため、同じ2枚キットを2つ購入して4枚挿しをするのも厳しい状況にある。
パソコンSHOPアークは「第12世代と高速なDDR4メモリとの組み合わせも優秀なスコアをたたき出しているので、今の状況が続くならそちらにカジを切る人も出てくるのではないかと思います。ただ、今のところはDDR5待ちという空気になっていますね」という。
DDR5メモリの枯渇ぶりが、新プラットフォームの普及を妨げるボトルネックになっているのは確かなようだ。あるショップは「まるで第12世代に立ち塞がる番人」と評していた。
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