DDR5枯渇でも即売れの「ROG MAXIMUS Z690 EXTREME」がデビュー!:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
第12世代Core iシリーズ向けマザーボードにおいて、最上位クラスに属するモデルが続々とデビューした。一方で1万円を切る個性派ケースや戦略的な価格のメカニカルキーボードも登場し、売り場を盛り上げている。
既報の通り、DDR5メモリの供給は厳しい状況が続いている。DDR5対応のIntel Z690チップセット搭載マザーボードもラインアップが増えているが、売り場でやや渋滞を起こしている感がある。あるショップは「DDR5メモリで第12世代Core iのマシンを組もうとしていて、在庫がないからとDDR4環境に切り替えるということは滅多にありません。皆DDR5がそろうのを待つ構えです。だから、ハイエンド系はちょっと全体的に停滞感が出てしまっています」と明かす。
ASUS JAPANからZ690初のMini-ITXマザーが登場
そのような中でも、複数のショップで入荷日に売り切れとなっていたのが、ASUS JAPANのZ690系で事実上の最上位モデルとなる「ROG MAXIMUS Z690 EXTREME」だ。価格は13万5000円前後となる(税込み、以下同様)。
ドット絵やアニメが表示できる「AniMe Matrix LED Display」をカバーに組み込んでおり、拡張モジュールを合わせて最大5基のM.2 SSDが挿せる。DDR5メモリスロットは4基あり、最大128GBまでサポートする。
その他、水冷を前提とした白いオーバークロックモデル「ROG MAXIMUS Z690 FORMULA」や、メモリスロット2基のオーバークロック特化モデル「ROG MAXIMUS Z690 APEX」、Mini-ITXモデル「ROG STRIX Z690-I GAMING WIFI」も同時に登場している。価格は順に10万円前後と9万5000円前後、6万円前後だ。いずれもDDR5メモリ対応となる。
Z690マザーで初のMini-ITX対応となる「ROG STRIX Z690-I GAMING WIFI」に、とりわけ関心を持つショップが多かった。M.2スロットを2層式にしており、2枚同時に挿せる他、Thunderbolt 4や2.5GbE対応の有線LAN、Wi-Fi 6E&Bluetooth 5.2を搭載するなど多彩な機能を持つ。DDR5メモリスロットは2基だ。
パソコンSHOPアークは「これまではmicroATXまでしかなかったので、ようやくコンパクトなAlder Lakeマシンが組めるようになりますね」と評価する。ただし、直後に「DDR5メモリが入手できれば、ということになりますが……」と付け加えたところに、もの悲しさを感じた。
ASUS JAPAN以外にも、続々とハイエンドモデルが発売された。
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