自作PCショップのCPUシェア争い! 直近ではIntelが優勢:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
第12世代Core iシリーズが登場し、AMDとIntelのCPUシェア争いに変化が生じた様子だ。多くのショップが「直近はIntelが優勢です」と話していた。
第12世代Core iシリーズ(開発コード名:Alder Lake-S)の登場から半月が経過した。DDR5メモリは相変わらず入手困難な状況が続いているが、CPUは品薄な「Core i9-12900K」や「Core i5-12600KF」の再入荷も見られるようになり、対応するInte Z690チップセット搭載マザーボードのラインアップも増えている。
「直近だと8:2でIntelですね」の声も
先週は、ASRockからPhantom Gamingシリーズに属するATXマザー「Z690 PG Riptide」も3万1000円弱で登場した。
そうした中で、ここしばらくAMDが圧倒してきたCPUのシェア争いに変化が起きているようだ。先週末に最近のIntelとAMDの売り上げ比率を尋ねたところ、「拮抗(きっこう)している」や「Intelが優勢」との感触を多くのショップが抱いていることが分かった。中には「直近だと8:2でIntelですね」(TSUKUMO eX.)とのコメントも聞いた。
その背景には、第11世代Coreの人気上昇があるという。ドスパラ秋葉原本店は「ハイエンドを狙う層にはDDR5メモリ待ちの空気が漂っていますが、そこそこのスペックを求める層にはCore i5-11400F(2万円弱)やCore i5-11400(2万3000円前後)などがよく選ばれています」という。
他店でも、「Ryzen 7や5も悪くないですが、値頃感や選択肢の広さで値下がりした第11世代Core iを選ぶ方が増えている印象がありますね」(パソコンSHOPアーク)といった声も聞いた。
それでもAMDが優勢というショップもあり、街全体がIntel優勢に染まりきったわけではないが、Ryzen人気が盤石と評された11月初めの空気に新風が吹き込んでいるのは確かなようだ。
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