壁掛け対応スマートディスプレイ「Echo Show 15」を試して分かった際立つ個性:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/5 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。セットアップ編に続き、使い込んで気がついたことを整理した。
ウィジェットの活用が使いこなしのカギ
本製品のホーム画面は、画面の右側をウィジェットが占めるデザインになっている。スマホやタブレットのウィジェットと同様、天気やスケジュール、リストなどジャンル別にさまざまな情報がまとめられており、タップすることでそれらを全画面で表示できる。
ウィジェットは標準で6個(3個×上下2段)にわたって表示され、左にスワイプすると最大10個まで表示できる。サイズの変更、および並び替えも可能だ。
横方向にスワイプしても完全に非表示にはできず、ホーム画面に常時表示されたままになる。画面が広いため邪魔にはならないのだが、ややゴチャゴチャした印象はある。なお全ウィジェットを削除した場合のみ、ホーム画面が全画面で表示される。
このウィジェットは前述のショートカットとよく似ているが、ショートカットはあくまでも機能を呼び出しやすくするためのもので、カスタマイズには一切対応しないのに対し、ウィジェットはカレンダーやタスクなど属人的な内容を直接表示できる。スマートホームは利用頻度が高いデバイスを、ミュージックは再生履歴をと、よりユーザーに即した内容をダイレクトに呼び出せる。
現時点ではウィジェットの数が12個と限られているので、まだまだ本領発揮とは行かないが、今後数が増えてくるに従って選択肢も増え、活用の幅も広がるだろう。もっとも、こうしたケースでは待てど暮せど数がいっこうに増えないこともあるため、評価はそれまで保留としたい。
ホーム画面は、従来のEcho Showシリーズと同じように、オプションの「ホームコンテンツ」で指定した項目がローテーションで表示される。ウィジェットに画面半分を隠されるため、従来ほど目障りではないが、ホームコンテンツのチェックを全て外しても画面が定期的にフェードイン/アウトを繰り返す目障りな症状はそのままだ。
また、画面右半分を占めるウィジェットの中にも、「使い方」のように内容が動的に書き換わるものがあり、視界の隅に本製品があると、絶えず画面が切り替わって非常に目障りに感じられる。視野に入る場所に設置する場合、動的なウィジェットは外しておくのが無難だろう。
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