Edgeブラウザの最新機能とIE11のサポート終了:Windowsフロントライン(2/2 ページ)
今回は、Edgeブラウザに実装された最新機能と、2022年6月15日でサポート終了を向かえるInternet Explorer 11について、直近の動向をまとめた。
IE11サポート終了に向けたドキュメントが増える
トピックの2つめは、冒頭でも触れた「IE11のサポート終了」だ。
StatCounterによれば、2022年3月時点でのIEの日本国内シェアは2.5%となっている。米国でのシェアが1.01%なので諸外国に比べると高いともいえるが、StatCounterは「対象サイトへの実アクセスがシェアに反映される」という傾向があるため、日本におけるIEは「対外的なサイトのアクセスにはほとんど利用されないが、イントラネットを中心にIEベースのアプリケーションはそこそこ残っており、潜在的に利用しているユーザーも多い」という可能性がある。
そんなIEだが、サポート終了に向けて複数の補助ドキュメントがMicrosoftから公開されている。
1つはWindows Blogに3月末に公開された「With 3 months left before IE retirement, new enhancements arrive in Microsoft Edge for IE mode」という投稿で、IE11のサポート終了に備えてIE modeが強化されたことを伝えるものだ。
そしてもう1つが、同じ著者であるEric Van Aelstyn氏がTechCommunityに投稿した「Don’t wait for June 15th! Set your own IE retirement date.」という文書だ。移行に備えるためのガイダンス的なもので、関連文書へのリンクが張られている。
正直、日本の国内企業におけるIE利用状況については把握できていない部分も大きいが、以前「IE modeのサポート期間」の話題でも触れたように、正直いってIE modeそのものが恒常的にサポートされる機能か不明な部分が大きい。
幸い、Windows 11環境においてもIE modeは利用できるが、どこかのタイミングで切られる可能性も含め、システムの見直しは常に頭の片隅に置いておいた方がいいかもしれない。
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