日本でFire TVシリーズはどんな感じ? 米Amazon担当者に聞いた(3/3 ページ)
Amazonの「Fire TVシリーズ」は、映像投影(キャスト)デバイスとして日本国内でも一定の地位を築いた。ヤマダホールディングスと提携してFire OSを搭載する「Fire TVスマートテレビ」も投入したが、今後日本においてFire TVシリーズはどのように展開されるのだろうか。米Amazonの担当者が語った。
Fire TVシリーズのリモコンのボタンはどう決まる?
―― 最近、Fire TVシリーズにABEMAボタン付きの音声認識リモコン付きのモデルがリリースされました。このようなリモコンのカスタマイズは海外でも行っているのでしょうか。
ラウシュ氏 Fire TVシリーズの第3世代リモコンでは、グローバルパートナーや国/地域ごとのローカルパートナーとの協業でサービスへのショートカットボタンをもうけています。(現状では)Amazon PrimeビデオとNetflixがグローバルパートナー、ABEMAがローカルパートナーということになります。ローカライズの一環ですね。
―― SNSなどで音声認識リモコンへの反応を調べてみると「自分が全く使わないサービスのボタンの存在がうっとうしい」という意見も少なからずあるようです。このようなショートカットボタンの存在の意味は理解できるのですが、「ユーザーフレンドリー」という観点では機能をカスタマイズできる方が良いと思うのですが、いかがでしょうか。
ラウシュ氏 良いアイデアですね。製品チームに伝えます。
ショートカットボタンをもうけるサービスは、最も人気のあるものから選んでいます。そのサービスを紹介する意味もあって、現状ではこのようになっています。
Fire TVスマートテレビのメーカー拡大は「乞うご期待」
―― 海外ではいろいろなメーカーからFire TVスマートテレビが発売されていますが、日本でも搭載メーカーを拡大する計画はあるのでしょうか。
ラウシュ氏 私たちはより多くのパートナー企業と協業してお客さまにより良い選択肢を提供しようと考えています。現時点で(日本において)発表できることはありませんが、つい最近であれば米国においてHisenseが初めてのFire TVスマートテレビをリリースしました。ご期待ください。
―― 「ご期待ください」とのことですが、日本では「Android TV」あるいは「Google TV」を搭載するスマートTVが増加傾向にあり、家電量販店の売り場でも存在感を増しています。Fire TVスマートテレビが割って入るような形になると思うのですが、勝算はあるのでしょうか。
ラウシュ氏 大前提として、競合が存在することはお客さまにとって良いことで、市場にたくさん選択肢がある状況を歓迎します。
真にスマートなTVという観点において、スマートTVはまだ初期段階にあります。もしかすると(スマートTVに対する)私たちの動きは遅く見えるかもしれませんが、広い視野で見るとTVが“できること”という観点での変化はまだまだ初期段階です。ユーザーのためにできることはたくさんあると考えています。
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