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インテルがPCゲーミングへのコミットメントを強化を表明 NECPCが「Intel Arc」搭載PCの開発を示唆(2/4 ページ)
インテルが、報道関係者向けにPCゲーミングにおける取り組みを説明するイベントを開催した。このイベントでは「Intel Arc A380」のデモ映像が公開された他、NECパーソナルコンピュータが「Intel Arc Graphics」を搭載するPCの開発を示唆する場面もあった。
Intelにとってゲーミングは最優先事項の1つ
ゲーミングへのコミットメント強化は、日本法人であるインテルだけでなく、親会社であるIntelの戦略でもある。Intelのパット・ゲルシンガーCEOはオンラインイベント「Intel Innovation 2021」の基調講演において開発者に対する支援を最優先事項の1つとして挙げている。この「開発者」には、ゲームの開発者も含まれている。
この方針のもと、Intelではグローバルレベルでゲーム開発者への支援に注力している。そのための社内体制もしっかりと整えているという。「IntelのCPU/GPUに最適化するように促しているだけなのでは?」とうがった見方をしたくなるかもしれないが、あくまでも“開発者優先”であり、技術的にもオープンなものを志向することでマルチプラットフォーム展開をしやすくするように心掛けてもいるようだ。
このような支援を通して「ゲーム開発者がIntelを最初に思い浮かべる」(リッチー・コーパス氏)世界の実現を目指すという。
米ZeniMax Media(Bethesda Game Studiosの親会社)傘下の開発スタジオ「Tango Gameworks」で代表を務める三上真司氏もインテルの取り組みに期待するビデオメッセージを寄せた
Intelでは、AAA(人気)ゲームタイトルとのコラボレーションもグローバルレベルで取り組んでいる。ゲームのIntel製CPU/GPUへの最適化を進めてもらう一方で、Intel自身やPCメーカーも一緒になってプロモーションを行うことでゲームタイトルの露出機会を増やしているという
Intelプラットフォームの最適化の例として、PC版の「DEATH STRANDING DIRCTOR'S CUT」が紹介された。グローバル発表前のGPU「Intel Arc Graphics A380」において1080p(1920×1080ピクセル)のミディアム設定でゲームをプレイするデモだが、超解像技術「Xe Super Sampling(XeSS)」を適用するとフレームレートが大幅に改善している
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