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完成度を極めた新型「MacBook Air」 進化は「M2チップ」だけにあらず本田雅一のクロスオーバーデジタル(5/5 ページ)

7月15日に発売される新しい「MacBook Air」は、Apple M2チップが搭載されることに注目があつまりがちだが、それ以外にも見るべきポイントはたくさんある。発売に先駆けてレビューする機会を得たので、見どころをかいつまんで検証しよう。

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高い完成度のM2搭載モデル M1搭載モデルと迷う必要はない

 新しいMacBook Airは、M2チップを搭載したことに注目が集まりがちだが、大幅なハードウェア設計の刷新がもたらす魅力も大きい。M1チップ搭載モデルも継続販売されるが、筆者としては、3万円を余計に出すことになったとしても、可能な限りM2チップモデルを選ぶことをお勧めしたい。デザインやカラーバリエーションだけではなく、搭載するカメラ、スピーカー、ディスプレイなど、利用体験全体に世代の違いが感じられるからだ。

 M2チップを搭載する13インチMacBook Proのレポートでも報告したように、Media Engineによる動画処理の応答性や快適性の向上は大きい。ベンチマークテストの数値としては表れにくいが、「Final Cut Pro」や「iMovie」といった動画編集/生成アプリでは、M1チップと比べて中間ファイルの作成速度が3倍程度高速化する。これはバッテリーの消費を劇的に減らすという副次的効果ももたらしている。

 本機発売のタイミングで大幅な円安が進行したことで、円ベースでの価格は上昇しているが、米ドルベースの価格差は100ドル程度とは少なかった。しかし、M1チップモデルは100ドル値下げされたので、価格差は200ドルに広がった。とはいえ、性能や仕上がりの良さを考慮すると、200ドル(3万円)の価格差は「オーバープライス」というほどでもない。

 もっとも、M1チップのMacBook Airを使っている人は慌てて買い換える必要があるかといえばそうでもない。買い換えを検討すべきは、Intel Coreプロセッサを搭載しているMacBook Airのユーザーだろう。次もMacBook Airを買おうと考えているなら、M1チップモデルは考えず、いきなりM2チップモデルに行くべきである。新規にMacBook Airを買おうと考えている人も同様だ。

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