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「Intel Arc A770 Graphics」搭載グラボは10月12日発売 “価格破壊”の329ドルから
Intelの自社開発GPU「Intel Arc Graphics」の“本命”である、デスクトップ向けハイエンドモデルがいよいよ登場する。329ドルからという比較的手頃な価格ながら、近似価格帯の競合製品(恐らくGeForce RTX 3060)よりもピーク時のレイトレーシング性能を65%改善しているという。
Intelは9月27日(米国太平洋夏時間)、自社設計のGPU「Intel Arc A770 Graphics」を搭載するグラフィックスカードを米国で10月12日に発売することを明らかにした。自社設計のグラフィックスカード「Intel Arc A770 Graphics Limited Edition」の想定販売価格は329ドル(約4万7600円)からとなる。
Intel Arc A770 Graphicsの概要
Intel Arc A770 Graphicsは、同社が自社開発した「Xe-HPGアーキテクチャ」に基づくコンシューマー向けGPUの最上位モデルで、NVIDIAのGPUでいうと「GeForce RTX 3060」「GeForce RTX 3060 Ti」相当の位置付けとしている。主なスペックは以下の通りで、グラフィックスメモリの仕様が異なる2モデルが用意されている。
- Xeコア/レイトレーシングユニット:32基
- レンダースライス:8基
- Xe Matrix Extension(XMX):512基
- 稼働クロック:2100MHz
- グラフィックスメモリ:8GBまたは16GB(GDDR6規格)
- インタフェース帯域幅:256bit
- メモリ帯域:毎秒512GB(8GBモデル)または毎秒560GB(16GBモデル)
- アクセス速度:16Gbps(8GBモデル)または17.5Gbps(16GBモデル)
- 接続バス:PCI Express 4.0 x16(PCI Express 3.0との互換性あり)
- 消費電力:225W
Intelとしては昨今のGPU(グラフィックスカード)の価格高騰を課題として捉えているようで、今回投入されるArc A770 Graphicsは、329ドルとからと比較的手頃な価格を実現しつつ、「競合GPU(恐らくGeForce RTX 3060)と比べてレイトレーシングのピーク性能が65%向上している」という。
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