予想外のポイントで“悪戦苦闘” 「縁結びのまち」で小中学生と共に富士通LIFEBOOKを組み立てる(後編)(3/5 ページ)
富士通クライアントコンピューティング(FCCL)と島根富士通が、約3年ぶりにPCの組み立て教室を開催した。この記事では、実際に組み立てる過程をレポートする。
スピーカーケーブルの組み付けに大苦戦 しかし……
この後は、メインボードに各種ケーブルを取り付ける作業を進めていく。
まず電源ボタンのフラットケーブルを挿入する。コネクターのフラップを上げて、ケーブルを奥まで差し込んだことを確認してフラップを下げる――これだけなのだが、ピン数が少ない(≒幅が狭い)ゆえに、しっかり差し込むのが意外と難しい。
しかし、電源ボタンのケーブル挿入は“序の口”だった。次の工程のスピーカーケーブルの取り付けの方が(大人の指では)難しかったのだ。
やることはシンプルで、コネクタの向きに気を付けて、メインボードにスピーカーケーブルのコネクターを差し込むだけである。しかし、向きが正しいことは分かっていても、ケーブルがなかなか差し込めない上、ケーブルを固定ガイドに通すのが案外難しいのだ。完成図を見ると簡単そうに見えるが実際は難易度が高いという、ある意味で「初見殺し」な工程だと感じた。
……のだが、周囲のペア(親子)の様子を見ると、苦戦している様子はそれほど多くないように思えた。どうやら筆者の指が太すぎて入りづらかっただけのようである。
その後はキーボードやタッチパッドなどのフラットケーブルやフレキシブルケーブルを差し込む作業が続く。どうやら子どもたち的には、スピーカーケーブルよりもフラットケーブルやフレキシブルケーブルの方が難しいようである。奥に差し込めているかどうかという点で不安を覚えているのかもしれない。
ついに液晶パネルの取り付けに
フレキシブルケーブルやフラットケーブルの取り付けを一通り終えたら、次はリチウム電池(CMOSバッテリー)と液晶パネルの取り付けだ。
リチウム電池の接続は、スピーカーケーブルと同様にかなり小さなコネクターで行うことになる。筆者が苦戦する一方、子どもたちはスイスイと作業を進めているように見えた。やはり、指の太さの差なのだろうか……。
電源オフの際の時計の維持やUEFI(BIOS)の設定の保存に使われるリチウム電池は、あらかじめCカバーにテープで固定されており、コネクターを差し込むだけで良かったのだが、これまた小さいコネクターだったので筆者は差し込みに難儀してしまった
液晶パネルは、あらかじめ天板、ベゼル(額縁)や金具が取り付けられた上で、保護材に覆われた状態でコンテナに入っている。この状態のままCカバーの下に潜りこませて、ヒンジをネジで固定してからフレキシブルケーブルをつなげる。
なお、本来はこの後にWi-Fi(無線LAN)/Bluetooth用のアンテナ線の接続も行うのだが、今回の教室では割愛され「アンテナの整線」に置き換わっている。このままでは無線通信が行えないのだが、担当者によると出荷前の最終確認の際に島根富士通のスタッフが取り付けてくれるとのことである(通常の出荷品と同じチェックを実施するため、組み立てたLIFEBOOKは即日で持ち帰ることはできない)。
液晶パネルのヒンジはかなりカッチリとしていることもあり、他の部品と比べると太いネジが使われている。そのため、今日の作業では初めて、太い(径の大きい)ドライバーを使うことになる。
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