お絵かきデバイスの2022年を振り返る そして2023年はどうなる?:ある日のペン・ボード・ガジェット(2/3 ページ)
イラストレーター refeiaさんの連載「ある日のペン・ボード・ガジェット」。今回は、絵師視点での2022年を振り返ってもらいました。
日本で買えるようになった「Galaxy Tab S」
お絵かきデバイスの選択肢としては、ワコムの電磁気センサー方式のペンを採用した「Galaxy Tab S8」シリーズが国内展開されたのも大きなインパクトがありました。
お絵かきタブレットの鉄板チョイスがiPadシリーズなのはまだ揺るぎませんが、ところどころGalaxy Tabが勝っている点もあり、有力な選択肢が増えたことはとても喜ばしいです。
実はTab S8 Ultraをレビューした後に、Tab S8+と純正のキーボードカバーを買ってしまいました。なんだかんだ使い勝手がよくて、今では手元で一番使用頻度が高いタブレットデバイスになっています。どこかで長期使用レビューでも書けると良いですね。
ペン性能に安心感が増してきた海外メーカー
2022年より少し前からですが、HUIONやXPPenなどのブランド名も見慣れてきて、それに劣らず製品の品質も安定してきました。
以前だと気にしなければいけない弱点がいくつもありましたが、最近のモデルで自分として不満に残るのは、強い筆圧を拾ってくれないこととドライバの利便性ぐらいです。そして、2022年が自分から海外メーカーのタブレット製品を買った初めての年になりました。
性能が飛躍的に向上したIntelのモバイルCPU
モバイル向け第12世代Coreの進化も大きかったと思います。従来だと性能を諦めてから使うべきだったファンレスのWindowsタブレットが、自分の描きたい速度にサクサクついてくるのは驚きでした。
なぜ急にCPUの話をしたかというと、そろそろワコムの「Mobile Studio Pro」が更新されそうな気がしているからです。Mobile Studio Proは2016年と2019年に新モデルが発売されて、「例年通りなら2022年に更新かな……?」という頃合い。現行モデルは速度は実用的ながらも、バッテリー持続時間やファンノイズ、発熱面に課題が残っていました。新モデルがいつ出るか、出たとしてどのCPUになるかは分かりませんが、かなり我慢や妥協をせず使える製品になると期待しています。
上記レビューで触れたワコム「リニアペン」も含めて、Windowsペンデバイスも実用的なものが増えそうで楽しみですね。
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