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コロナ禍の影響と子供連れが減ったアキバ自作街の1年アキバの2022年まとめ【後編】(1/4 ページ)

2022年の自作街を振り返ると、ここ3年で最もコロナ禍の影響が薄まったといえる。自作PCのプラットホームは1年を通してIntelが主流を担ったが、AMDも随所で存在感を放って市場を盛り上げた。

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Intel――隙のない第12世代Coreと順調な第13世代への移行

 IntelがAMDから主流の座を再び奪った契機は、2021年11月の第12世代CoreシリーズとIntel Z690チップセット搭載マザーボードの投入だった。その第12世代Coreシリーズは2022年の初頭に「Core i5-12400」(2万8000円弱、税込み、以下同様)や、「Core i3-12100F」(1万4000円弱)などの8ラインアップを追加。対応するマザーボードもIntel H670/B660/H610チップセット搭載モデルを加えるなど、一気に選択肢を拡大させている。

パソコン工房 秋葉原BUYMORE店に入荷した新しい第12世代Coreシリーズ
パソコン工房 秋葉原BUYMORE店に入荷した新しい第12世代Coreシリーズ(1月7日)
ドスパラ秋葉原本店に並ぶIntel H670/B660/H610チップセット搭載マザーボード
ドスパラ秋葉原本店に並ぶIntel H670/B660/H610チップセット搭載マザーボード(1月7日)

 1万円強の「Pentium Gold G7500」と7000円前後の「Celeron G6900」も売り出して、ハイエンドからローエンドまで選べる盤石の体制となり、春から秋にかけてもプラットフォームの主流を担う地位は揺るがなかった。その間に最大5.5GHzで動作する最上位モデル「Core i9-12900KS」(10万6000円弱)や、PBPを35Wに抑えた“末尾T”シリーズなども投入し、それぞれ注目を集めている。

パソコン工房 秋葉原BUYMORE店に貼られた「Core i9-12900KS」の販売予約POP
パソコン工房 秋葉原BUYMORE店に貼られた「Core i9-12900KS」の販売予約POP(4月1日)

 この好調ぶりを引き継いだのが、10月20日に発売となった第13世代Coreだ。「Core i9-13900K」(10万6000円弱)を筆頭に、6モデルを投入して自作市場を盛り上げた。後述するRyzen 7000シリーズや前編で触れGeForce RTX 4090搭載グラフィックスカードの登場と時期が近接しており、10月とその前後数日間はPCパーツショップにとって「気と手が休まる暇がない毎日でした」(パソコンSHOPアーク)という。

大物の新製品告知POPで賑わうパソコンSHOPアークのレジ前
大物の新製品告知POPで賑わうパソコンSHOPアークのレジ前(10月14日)
オリオスペックに入荷した「Core i9-13900K」
オリオスペックに入荷した「Core i9-13900K」(10月14日)

 第13世代Coreとともに対応するIntel Z790搭載マザーも売り出されたが、当初はCPUと比べて供給量が少なく、11月から12月にかけて少しずつラインアップが充実していった印象だ。初回の価格は3万2000円前後〜8万円弱だったが、年末には10万円を越えるウルトラハイエンドモデルも一通りそろっている。

人気の高い「ROG MAXIMUS Z790 EXTREME」は11月中旬に販売となった
人気の高い「ROG MAXIMUS Z790 EXTREME」は11月中旬に販売となった。パソコンSHOPアークにて11月18日に撮影

 続いて、AMD陣営の動きを見ていこう。

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