ThinkPadの主要モデルに2023年モデル 第13世代CoreプロセッサやRyzen 7000シリーズを搭載して性能アップ:MWC Barcelona 2023(2/2 ページ)
2022年末に発表されたフラグシップモデルに続いて、ThinkPadの主要モデルの2023年モデルも発表された。早いものはEMEA地域で4月から順次発売される予定だが、日本での展開は未定である。
ThinkPad L13/L13 Yoga/L14/L15 Gen 4
ThinkPadのメインストリーム(普及帯)モデルとなる「ThinkPad Lシリーズ」も、2023年モデルに移行する。13.3型の「ThinkPad L13 Gen 4」、同モデルベースのコンパーチブル式2in1「ThinkPad L13 Yoga Gen 4」の他、14型の「ThinkPad L14 Gen 4」と15.6型の「ThinkPad L15 Gen 4」の4シリーズ構成で、IntelモデルとAMDモデルを取りそろえる。
EMEA地域ではL13 Gen 4/L13 Yoga Gen 4が4月、L14 Gen 4とL15 Gen 4が5月の発売を予定しており、最小構成の販売価格はL13 Gen 4が839ユーロ(約12万1000円)、L13 Yoga Gen 4が980ユーロ(約14万2000円)、L14 Gen 4が775ユーロ(約11万2000円)、L15 Gen 4が755ユーロ(約10万9000円)となる。
CPUはIntelモデルが第13世代Coreプロセッサで、vPro対応も選択できる。AMDモデルはRyzen 7000シリーズを備える。L14 Gen 4とL15 Gen 4のIntelモデルでは、外部GPUとしてNVIDIA GeForce MX550を搭載する構成も選択可能だ。
メインメモリの構成は以下の通りとなる。
- L13 Gen 4/L13 Yoga Gen 4(Intel):LPDDR5規格(最大32GB、増設/換装不可)
- L13 Gen 4/L13 Yoga Gen 4(AMD):DDR5規格(最大32GB)
- L14 Gen 4/L15 Gen 4:DDR4規格(最大64GB)
SSDはPCI Express 4.0接続のSSDで、CTOモデルでは最大で2TBのモジュールを搭載可能だ。
CTOモデルでは、ディスプレイは以下のオプションから選択できる。
- L13 Gen 4(13.3型IPS液晶、1920×1200ピクセル/アスペクト比16:10、非光沢)
- 最大300ニト/NTSC 45%
- 最大300ニト/sRGB 100%
- 最大300ニト/タッチ対応
- 最大400ニト/タッチ対応/ブルーライトカット機能
- L13 Yoga Gen 4(13.3型IPS液晶、1920×1200ピクセル/アスペクト比16:10、タッチ/ペン対応、非光沢)
- 最大300ニト
- 最大400ニト/ブルーライトカット機能
- L14 Gen 4(アスペクト比16:9)
- 1366×768ピクセルTN液晶/最大220ニト
- 1920×1080ピクセルIPS液晶/最大250ニト
- 1920×1080ピクセルIPS液晶/最大300ニト/タッチ対応
- 1920×1080ピクセルIPS液晶/最大400ニト/低消費電力
- L15 Gen 4(アスペクト比16:9)
- 1920×1080ピクセルIPS液晶/最大250ニト
- 1920×1080ピクセルIPS液晶/最大300ニト/タッチ対応
Webカメラは物理シャッター付きで、以下のいずれかを搭載できる。
- HD撮影対応
- フルHD撮影対応
- フルHD撮影/顔認証対応
ポート類はモデルによって以下の通り異なる。なおUSB4/USB 3.2 Gen 2 Type-C端子はUSB PDによる電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。モバイル通信対応構成の場合は、nanoSIMカードスロットも搭載される。
- L13 Gen 4/L13 Yoga Gen 4(Intelモデル)
- Thunderbolt 4(USB4)端子×1、USB 3.2 Gen 2 Type-C端子、USB 3.2 Gen 1 Type-A端子×2、HDMI出力端子、イヤフォン/マイクコンボ端子
- L13 Gen 4/L13 Yoga Gen 4(AMDモデル)
- USB 3.2 Gen 2 Type-C端子×2、USB 3.2 Gen 1 Type-A端子×2、HDMI出力端子、イヤフォン/マイクコンボ端子
- L14 Gen 4/L15 Gen 4(Intelモデル)
- Thunderbolt 4(USB4)端子×1、USB 3.2 Gen 2 Type-C端子、USB 3.2 Gen 1 Type-A端子×2、HDMI出力端子、有線LAN端子、microSDメモリーカードスロット、イヤフォン/マイクコンボ端子
- L14 Gen 4/L15 Gen 4(AMDモデル)
- USB 3.2 Gen 2 Type-C端子×2、USB 3.2 Gen 1 Type-A端子×2、HDMI出力端子、有線LAN端子、microSDメモリーカードスロット、イヤフォン/マイクコンボ端子
ワイヤレス通信はWi-Fi 6EとBluetooth 5.1に対応する。CTOオプションでLTE対応のモバイル通信モジュールを搭載することも可能だ。
バッテリー容量の定格容量、ボディーサイズと最軽量構成の重量は以下の通りだ。
- L13 Gen 4
- バッテリー定格容量:46Wh
- サイズ:約305(幅)×218(奥行き)×17.23(厚さ)mm
- 重量:約1.26kg
- L13 Yoga Gen 4
- バッテリー定格容量:46Wh
- サイズ:約305(幅)×218(奥行き)×17.06(厚さ)mm
- 重量:約1.31kg
- L14 Gen 4
- バッテリー定格容量:46.5Wh、57Wh、63Whから選択可能
- サイズ:約325.4(幅)×217(奥行き)×18.73(厚さ)mm
- 重量:約1.4kg
- L15 Gen 4
- バッテリー定格容量:46.5Wh、57Wh、63Whから選択可能
- サイズ:約360.2(幅)×237(奥行き)×19.93(厚さ)mm
- 重量:約1.77kg
ThinkPad E14 Gen 5/ThinkPad E16 Gen 1
「ThinkPad E14 Gen 5」は14型、「ThinkPad E16 Gen 1」は16型のエントリークラスのノートPCだ。その名の通り、ThinkPad E16 Gen 1は“初代”製品で、従来の「ThinkPad E15」の後継製品という位置付けとなる。EMEA地域では6月の発売を予定しており、最小構成の販売価格はE14 Gen 5が770ユーロ(約11万1000円)、E16 Gen 1が780ユーロ(約11万3000円)となる。
CPUはIntelモデルが第13世代Coreプロセッサで、AMDモデルはRyzen 7030シリーズを備える。Intelモデルでは、外部GPUとしてNVIDIA GeForce MX550を搭載する構成も選択可能だ。
メインメモリはDDR4規格で、最大40GBまで搭載できる。SSDはPCI Express接続で、CTOモデルでは「1TB×2」構成にも対応する。
ディスプレイはアスペクト比16:10のIPS液晶で、E16 Gen 1では2560×1600ピクセルのパネルも選択できる。1920×1200ピクセルパネルでは、タッチ対応も可能だ。Webカメラは物理シャッター付きで、以下のいずれかを搭載できる。
- HD撮影対応
- フルHD撮影対応
- フルHD撮影/顔認証対応
ポート類はUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子×2、USB 3.2 Gen 1 Type-A端子、HDMI出力端子、イヤフォン/マイクコンボ端子と有線LANポートを備えている。USB 3.2 Gen 2 Type-C端子はUSB PDによる電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。
バッテリーの定格容量は47Whか57Whとなる。ボディーサイズと最軽量構成の重量は以下の通りだ。
- ThinkPad E14 Gen 5
- サイズ:約313(幅)×219.3(奥行き)×18.2(厚さ)mm
- 重量:約1.53kg
- ThinkPad E16 Gen 1
- サイズ:約356.1(幅)×247.7(奥行き)×19.9(厚さ)mm
- 重量:約1.77kg
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