もうただの「時計付き」じゃない! 操作ステータスの“見える化”に対応した「Echo Dot with clock」を試す:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(3/3 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は、状態表示を目視できるようになった「第5世代Echo Dot with clock」をチェックした。
操作ステータスの視覚化は実用性が高い
以上のように、これまでは単なる「時計付きモデル」だったのが、大幅に進化していることが分かる。ドットマトリクスは数字の見やすさだけで言えばむしろ退化したように見える部分もあるが、それ以外の操作ステータスの視覚化は実用性も高く、トータルではプラスというのが筆者の所感だ。
ただし、従来モデルから買い替えが必要かどうかは微妙なところだ。利用頻度が高いユーザーであれば、今回紹介した機能に加えて音質の向上や温度センサーの追加もあり、買い替える価値は十分にあるだろうが、背面のイヤフォンジャックがなくなるなど従来モデルから省かれている部分もあり、それを踏まえて判断すべきだろう。
また数字に限ればフォントの視認性は従来の方が高いので、時計表示さえだけでよければ、逆に従来モデルの方が好みという人も多いはず。フォント自体は従来よりも力強いため遠くから見やすくなったのはメリットだが、ドットの粗さゆえ近距離では逆に見づらくなった印象もあるからだ。
ともあれ、アーティスト名や曲名の表示を完全なものにすべく高解像度の液晶を採用するなどすると、それはもう別のモデルになってしまうので、開発側からしてもサジ加減が難しいことは容易に想像できる。個人的には、漢字は無理でもせめて平仮名は表示できればと思うが、純粋な付加価値としてだけ見るのであれば、今回の製品も1つの完成形と言えるかもしれない。
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