静電容量無接点方式ゲーミングキーボードに新たな選択肢――「REALFORCE GX1」を試す(3/4 ページ)
究極のキースイッチである静電容量無接点方式のゲーミングキーボードを東プレが発売した。REALFORCE GX1だ。前モデルからの進化点とユニークなDual-ACP機能、フローティングデザインを検証する。
REALFORCEキーボード設定ソフト「REALFORCE CONNECT」
REALFORCE GX1の設定は、REALFORCEシリーズの専用ユーティリティー「REALFORCE CONNECT」から行う。まずは他のREALFORCEにはない、イルミネーションの設定から見ていくことにしよう。
イルミネーションの設定は大きく3つに分けられる。
1つは基本設定だ。全体のLEDの明るさ、CapsLock/ScrollLock連動、起動エフェクトを指定する。CapsLock/ScrollLock連動はそれぞれのキーがロック状態になっているときに指定の発光色で点灯させるというもの。本キーボードにはロック状態を示すインジケーターがないため、設定しておくと便利だろう。
2つ目は点灯設定だ。点灯設定は通常時とアイドル時それぞれでどのようなパターンで点灯させるかを指定する。プリセットの7種類の他、単色の8種類、それにユーザーが自由に設定できるカスタムが選択できる。
プリセットは大別して単色ミックスや単色ブルーなど常時点灯するもの、レインボーウェーブやカラーバーなど滑らかに色が変化していくもの、ONキー点灯やヒートマップのユーザーの入力に応じて変化するものがある。
ヒートマップはREALFORCE CONNECTで確認できるヒートマップと同様に、入力回数の多いキーの発光色が次第に赤に近づいていくものだが、キーボード切断時にはリセットされる。そのため、PC立ち上げ直後だとログインパスワードにどのキーを使用しているかばれてしまう可能性があることに注意してほしい(Fn+左Ctrlキーでリセットできる)。
そして最後にカスタム編集だ。点灯パターンはEffectとActionの二つが指定可能だ。Effectはベースエフェクトで、キー入力に関係なく常に点灯しているベースの発光パターン。エフェクトの種類は指定したキーの色が変わるフェードと、指定した方向に複数のキーが連動して色が変わるウェーブが上下左右、合わせて5種類で、フェードでは色の変化パターンとスピード、ウェーブはそれに加えてサイズが調整できる。ウェーブのサイズはどれくらいの範囲で同じ色が点灯するか、というウェーブの波の大きさを指している。
Actionはキー入力に応じたフィードバックで、フェードとラインを指定できる。フェードは押されたキーが指定色にふわっと点灯し、ラインは同じ列の左右のキーに光が走るように点灯する。
Effect、Actionともにキーごとに設定できるが、それぞれの意味合いは若干異なる。Effectが「そのキーがどのように発光するか」であるのに対し、Actionでは「そのキーが押されたときに発生する発光パターン」の指定なのだ。Actionが指定されていないキーでも、ラインが指定されたキーが同じ列にあれば、そのキーが押されたときに発光する。
APCの設定はREALFORCE共通だが、前項で触れたように、新たにダイナミックモードの設定が増えている。ダイナミックモードは、キー押下後に有効な設定なので、アクチュエーションポイントの指定と合わせて指定することになる。APC設定画面で、キー右上にオレンジ色のマークがついているキーがダイナミックモードを設定したキーだ。
キーマップ入替機能はREALFORCEシリーズ共通だが、GX1にはマクロ機能が追加されている。マクロは8つまで本体に記録できる他、必要なときにその場で記録、再生を行うイージーマクロ機能も利用できる。マクロ機能自体を無効化することも可能なので、eスポーツの公式大会などのレギュレーションにも対応する。
また、設定可能な機能キーも増えている。機能キーには輝度を変更するIllumi bright+/−、点灯パターンを変更するIllumi mode+/−などがあるが、これらの+/−は変更する方向を指定するものだ。Illumi bright+を複数回押すと輝度はOFF→LOW→MID→HIGH→OFF→とループするように変化する。
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