他社に勝てる、ユーザーが本当に求めている製品を徹底的に議論していく レノボ・檜山社長がこだわる、ハードウェアメーカーだからこそできること:IT産業のトレンドリーダーに聞く!(4/4 ページ)
コロナの5類感染症変更など、世の中の環境、経済状況や社会情勢が激変する昨今。急激な円安に伴う物価の上昇が続く中で、IT企業はどのような手を打っていくのだろうか大河原克行氏によるインタビュー連載のレノボ・ジャパン 後編をお届けする。
「ThinkPad X1 Carbon」を愛用中
―― ちなみに今、檜山社長が使っているPCは何ですか。
檜山 私は車の中でも電車の中でもオフィスの中でも、いつでもどこでも使うことができるPCが必要ですから、14型のモバイルPC「ThinkPad X1 Carbon」を使っています。社長になってからずっと使っていますが、とても使いやすくて満足しています。
―― レノボグループは幅広い製品ラインアップが強みですが、この結果、ブランドの数の多さにつながっています。PC/タブレット/ゲーミングPC/サーバ/スマホなどを含めると、日本では10個前後のブランドがあるのではないでしょうか。ブランドの統廃合は考えていますか。
檜山 確かに、レノボグループには、数多くの製品ブランドがあります。しかも、NECパーソナルコンピュータや富士通クライアントコンピューティング(FCCL)による日本固有のブランドもありますから、レノボグループの中でも、最も多くのブランドを扱っている国だといえます。
今後、日本の市場においてレノボグループとして、どう事業を展開していくのか、今後10年、20年を考えたときに、どういうブランドを作っていくのかということを考えていく必要があります。ブランド価値は、1年や2年で構築できるものではありません。レノボグループのこれから考えて、ブランド戦略を考えていくことになります。
―― 2026年には、日本国内におけるNECブランドのPCの生産、販売に関する契約が終了します。これはブランド戦略にどう影響しますか。
檜山 これについては、まだ何も決まっていません。しかし、いずれにしろ、そうした時期がやってきますから、契約を延長するのか、どうするのかといったことは検討していかなくてはなりません。
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