「コロナ前に戻りましたって感じかな」――アキバの2024年年明け:古田雄介の「アキバPickUP!」(1/4 ページ)
年が明けた秋葉原は多くの人で賑わっていた。PCパーツショップの売れ行きも上々だった様子だ。年末ぎりぎりに入荷した新製品や、これから流通する製品の動向もレポートする。
新型コロナ感染症が5類に移行して、初めての年末年始を迎えた秋葉原。1月5日に降り立つと、多くの往来で賑わっていた。マスクを着用している人を多く目にするものの、肌感覚では2020年1月初旬、つまりコロナ前と変わらない空気を感じた。
E-ATX対応で1.6万円のPCケース「LANCOOL 216」がヒット
PCパーツショップ各店の感覚も近い様子だった。あるベテラン店員さんは「完全にコロナ前に戻りましたって感じかな」と言う。「コロナ禍の反動も落ち着いて、普通に年末年始の秋葉原にPCパーツを買いに来たという感じで賑わっていますね。円安の関係を心配していましたが、今のところはあまり関係ない感じです」との話も聞いた。
もともと年末年始は、パーツを一式まとめて購入する人が増えることもあり、グラフィックスカードやCPU、マザーボード、SSDに至るまで、各ジャンルで人気のラインアップがより好調に売れた様子だ。
加えて、普段より多めの予算で組む人が多く、ハイエンドパーツの売れ行きが目立ったようでもある。パソコン工房秋葉原本店は「安価なメモリやSSDが売れる一方で、マザーボードも普段は動かないような高級品が意外と売れましたね」という。
そうした中、ピンポイントで売れ行きが目立ったモデルもある。複数のショップに上げられたのは、Lian-Liのミドルタワーケース「LANCOOL 216」だ。E-ATXマザーまで対応し、フロントには標準で160mmファンが2基搭載されている。価格は1万6000円弱となる(税込み、以下同様)。
TSUKUMO eX.は「標準で十分なエアフローが確保できる上に、上部に360mmラジエーターを組み込める広さもあります。しかも約1万6000円ということで、ハイエンドマシンを一式で組むときに目立つ存在になるんですよね」と話していた。
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