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M3搭載新型「MacBook Air」は“1世代分以上”の価値をもたらす 実機を試して分かったこと(3/3 ページ)

「MacBook Air」が最新のM3チップ搭載モデルに生まれ変わった。パッと見では分からない新旧モデルで違いはあるのだろうか。林信行氏が実機を試した。

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MacBook Airの進化はMacラインアップの進化

 MacBook Airは、世界で最も売れているノートPCであり、Appleにとっての看板製品でもある。それだけに最新モデルには、常に同社の方向性の先取りも行われることが多い。

 今回面白かったのは「Lid Closed Operation」、つまり本体の画面を閉じて利用する際の動作だ。標準のM3チップには最大で同時に2画面の出力しかできない。

 このため、これまでは接続できる外部ディスプレイは1台だけに限定されていた。しかし、M3版MacBook AirではOSに変更を加えて、本体を閉じて内蔵ディスプレイを消灯していれば2台の外付けディスプレイの同時利用が実現した。

 面白いのはここからだ。MacBook Airより先行して発売されていたM3チップ搭載の「14インチMacBook Pro」という製品がある。「Pro」を冠するだけあって、一応、MacBook Airよりも多くのことができるモデルとされているが、実は発表時点では利用可能な外付けディスプレイは1台となっていた。しかし、MacBook Airで、この技術が導入されたことを受けて、今後、OSのアップデートを経てMacBook Air同様に本体を閉じた状態なら2台の外付けディスプレイが利用できるようになるというのだ。

 このように、Appleは個々の製品をバラバラに作っているのではなく、常に製品ラインアップ全体のバランスを見て、最高の価値を提供するように努めている。

 これこそが40年も続く老舗PCであり、ブランドでもあるMacを成功させ続けている秘密なのかもしれない。

 そんなMacをこれから久しぶりに買いたい人、あるいは初めての購入でどのモデルにするかを迷っている人は、とりあえずMacBook Airの最新版、つまりM3版MacBook Airを買っておけば間違いはない。インテルプロセッサ搭載MacやM1モデルからの乗り換えにもお勧めだ。

MacBook Air M3搭載 Apple アップル ノートPC
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