NVIDIAのAIチャットbot「ChatRTX」に複数の脆弱性/ARM版に最適化されたGoogle Chromeが登場:週末の「気になるニュース」一気読み!(1/3 ページ)
うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、3月24日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
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NVIDIAのAIチャットbot「ChatRTX」に複数の脆弱性
米NVIDIAは3月26日(現地時間)、AIチャットbot「NVIDIA ChatRTX」のソフトウェアアップデートをリリースした。2件の脆弱性を修正している。
ChatRTXは、独自のコンテンツ(ドキュメント、メモ、その他のデータ)に接続されたGPT大規模言語モデル(LLM)をパーソナライズできるデモアプリだ。Retrieval-Augmented Generation(RAG)、TensorRT-LLMおよびRTXアクセラレーションを利用して、カスタムチャットbotにクエリを送信、コンテキストに関連した回答を迅速に取得できる。
8GB以上のVRAMを搭載したNVIDIA GeForce RTX 30または40シリーズ、RTX Ampere、Ada Generetation GPU、かつ16GB以上のRAMを搭載したWindows 11で利用できる。
今回のアップデートで修正された脆弱性は以下の2件だ。
- CVE-2024-0082:UIに脆弱性があり、攻撃者がファイルを開く要求をアプリケーションに送信することにより、不適切な権限管理を引き起こす可能性がある。ローカルでの権限昇格、情報漏えい、データ改ざんにつながる可能性がある。
- CVE-2024-0083:UIに脆弱性があり、攻撃者がユーザーのブラウザで悪意のあるスクリプトを実行することにより、ネットワークによるクロスサイトスクリプティングエラーを引き起こす可能性がある。コードの実行、サービス拒否、情報漏えいにつながる可能性がある。
なお、影響を受けるバージジョンはChatRTX 0.2以前だが、更新後のバージョン番号も0.2のままとなる。セキュリティアップデートが適用されているかどうかは、ダウンロードしたファイル名が「ChatWithRTX_installer_3_5.zip」であることを確認する必要がある。
ARM版に最適化されたGoogle Chromeが登場
米Googleは3月26日(現地時間)、Snapdragonを搭載したARM版Windows PC向け「Chromeブラウザ」の提供を始めると発表した。ハードウェアとOSに合わせて完全に最適化され、Webの閲覧がより高速かつスムーズになるとしている。
米Qualcommのプレジデント兼最高経営責任者(CEO)であるクリスティアーノ・アモン氏は、「Chromeの新たなバージョンは、2024年半ばからWindowsコンピューティングのプレミアムプラットフォームとしてのSnapdragon X Eliteの役割を強化するだろう」と述べている。
また、Qualcommの発表文の中で、Googleの上級副社長、ヒロシ・ロックハイマー氏は「Qualcommとの緊密な連携により、Chromeユーザーが現在のARM互換PCでWebを閲覧する際に可能な限り最高のエクスペリエンスを確実に得られるようになる」としている。
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