80年代レトロファミコン風のミニPC「AYANEO Retro Mini PC AM02」の実力をチェックする(2/2 ページ)
80年代に米国で販売されたファミコン「NES」。それをオマージュしたデザインのデスクトップPCが「AYANEO Retro Mini PC AM02」だ。カッコカワイイ見た目だが、果たして実用性はどうなのだろうか。仕事で使ってみた印象とベンチマークテストの結果を紹介する。
ベンチマークスコアはどうか?
ここまで実際の使用感を紹介したが、客観的な判断も欲しい。そこで各種ベンチマークテストを行ってみた。
「CrystalDiscMark 8.0.4×64」
まずは「CrystalDiscMark 8.0.4×64」(ひよひよ氏作)からだ。こちらを使い、SSDの読み書き速度を計測した。設定で「NVMe SSD」を選んでから5回計測し、その平均は読み出し速度が毎秒4782.2MB、書き込み速度が毎秒3330.5MBとなった。最高では読み出し速度毎秒5252.5MB、書き込み速度毎秒4720.6MBであった。
「CINEBENCH R23」
次に、CPUの処理性能を3Dレンダリングで測定する「CINEBENCH R23」を走らせてみた。こちらも5回行ったテストの平均スコアを計算したところ、マルチコアで「8991」、シングルコアで「1604」であった。
今回のスコアを見ると、シングルコアのスコアがかなり高いようだ。
「PCMark 10 Extended」
総合性能を詳細にテストする「PCMark 10 Extended」では、総合スコアが「5952」、かんたんなPC作業での快適度を表すEssentialsは「10445」、オフィス作業や簡単なメディアコンテンツ制作の快適度を表すProductivityは「9864」、写真や動画などデジタルコンテンツ編集のDigital Content Creationは「7420」、Gamingでは「4437」となった。
一般的に、Essentialsで「4100」以上、Productivityで「4500」以上、Digital Content Creationで「3450」以上が望ましいとのことなので、全体的にとても快適に使えるということが分かる。
「ドラゴンクエストXベンチマークテストVer.1.6.1」
NES風デザインのミニデスクトップPCなので、ゲームにも耐えられるかチェックしたい。まずは「ドラゴンクエストXベンチマークテストVer.1.6.1」からだ。
フルウィンドウかつ標準品質でのスコアは「10570」で「すごく快適」との判定。そこでフルウィンドウのまま最高品質に切り替えてみたところ、こちらも「すごく快適」となった。スコアは「10176」だ。
「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」
「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」でもフルウィンドウでテストした。「高品質(デスクトップPC)」でのスコアが「4467」で「普通」「最高品質」が「4030」で「普通」。「標準品質(デスクトップPC)」に設定してようやくスコア「6743」の「やや快適」という結果が得られた。
「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」
「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」ではどうだろうか。こちらもフルスクリーン、解像度1920×1080ピクセルのままで複数の品質での動作を確認してみたが、標準品質では「2359」で「重い」、高品質では「1845」で「動作困難」となってしまった。
そこで、軽量品質に変えてみたが、やはりスコアはふるわず「2930」の「やや重い」となった。
「FINAL FANTASY XVは遊べないのか……?」と思いつつ、解像度を1280×720ピクセルにしてみたところ、スコアは「4498」の「普通」となった。これならギリギリ遊べるかもしれない。
オフィスワークはそつなくこなすが、AAAタイトルの最新ゲームをプレイするのはさすがに厳しそうなAM02──次回はオプションで購入した「8bitDo Controller」をつなげてのゲームプレイの模様を紹介したい。
※評価機は技適未取得機器でしたが、実験棟の特例制度の開設届出は提出、受付を完了した上で操作しています。
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