出荷停止となったAmazon認定スタンドの空席を埋められる? 「Fire HD 8 Plus」「Fire HD 10 Plus」に対応したサードパーティー製ワイヤレス充電スタンドを試す:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/4 ページ)
AmazonのFireタブレットシリーズのうち、「Fire HD 8 Plus」「Fire HD 10 Plus」に対応したサードパーティー製の無線充電スタンドを試してみた。
10型モデルは有線以上のスピードで充電可能
さて、Fireのワイヤレス充電器として利用するにあたって、チェックすべきポイントは2つある。1つは充電速度であり、もう1つは、Fireをスマートディスプレイとして使うShowモードに対応するかどうかだ。
まず充電速度について、Fireのバッテリー残量を30%台まで減らした状態で測定してみたところ、Fire HD 10 Plusは15W前後、Fire HD 8 Plusは6〜7Wで充電されることを確認した。有線での充電だといずれの製品も7W前後なので、本製品を使うことにより、Fire HD 10 Plusは2倍以上高速に充電できることになる。
Fireはもともと急速充電に対応していないため、充電器を急速充電対応のモデルに交換しても高速化は望めないが、Fire HD 10 Plusについては、本製品を使えばQiの規格上の最高速度である15Wに迫るスピードで充電が行えるので、結果的に有線より高速に充電できることになる。有線かワイヤレスかを問わず、とにかく速く充電したい人にも魅力だろう。
Fire HD 8 Plusについては、ここまで露骨な差はないものの、充電速度が有線とそれほど変わらないという事実だけでも十分だ。今回は満充電になるまで検証したわけではないので、充電が進むにつれ速度が遅くなる可能性はあるが、少なくとも、速度の遅さを理由に敬遠する必要はなさそうだ。
では、スマホを載せた場合はどうだろうか。iPhone 15 Pro MaxおよびPixel 8 Proで試したところ、前者は8W前後、後者は15W前後という結果だった。
この両製品はUSB PDによる急速充電に対応しており、有線だと最大27W程度で充電できるので、今回の結果はQiの充電速度がボトルネックになっていると見られる。充電に使えなくはないが速度は期待できない、という結論になるだろう。
一方、スタンドの幅が広いからといって2台並べて充電できるわけではなく、Fireのためならともかく、スマホを充電するためにわざわざ購入する必要はなさそうだ。
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